髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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テレビや映像では味わえない「生の感覚」名残の花には夢がある・・・ 正平調 八葉蓮華
 今年の夏は、暑くなるに違いない。この人がいなくなってしまったから。落語家の露の五郎兵衛さん。夏といえば彼の怪談噺(ばなし)だった

 しっとりとした語りに引き込まれたら、もう戻れない。背筋を寒いものが走ったとたん、照明が消えた。白装束にお面姿の五郎兵衛さんが浮かび上がり、火の玉が漂う。早変わりあり、仏壇返しあり。テレビや映像では味わえない「生の感覚」にあふれる高座だった

 こんな言葉が残る。「噺はその場その場の一回きり。きらっと光ってはかなく消える」。七十三歳で、二代目露の五郎兵衛を襲名した。初代は日本の落語家第一号と言われる。江戸時代、京都の北野天満宮などで辻噺を繰り広げ、都の名物男とうわさされた。初代もまた、道行く人の足を止めさせた「ライブ感覚」の持ち主だった

 こっけい噺の落語は、元は話芸の一つである。怪談、人情もの、いろんな噺ができてこその「噺家」だ。五郎兵衛さんはだから、噺家と呼ばれることにこだわった。二代目の襲名あいさつでは「生涯現役で、五郎兵衛は最後まで未完成やった、と言われながら死にたい」と語った

 それにしても多才、いや多芸な人だった。即興喜劇の「大阪にわか」を継承し、演劇集団を立ち上げた。チェーホフの戯曲に挑戦したこともある。洒脱(しゃだつ)な文章をしたため、テレビの映画番組の解説者を務めた。すべて「噺家」というベースがあっての挑戦だろう

 怪談と人情噺を習った八代目林家正蔵(彦六)師匠の言葉を好んだ。「名残の花には夢がある」。いつまでも咲いていてほしい大輪の花が、散った。

正平調 神戸新聞 2009年3月31日
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by hachiyorenge | 2009-03-31 23:57 | 正平調