髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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かけがえのない日常を奪われ、人々の胸に悲しみが立ちこめる・・・ 正平調 八葉蓮華
 朝から雨が降りしきる。四月二十五日の雨。一昨年がそうだった。尼崎JR脱線事故から二年、遺族にとって三回忌の年でもあった。一日、雨が降り続いた

 昨日、宝塚駅から快速電車に乗り込んだ。塚口駅を過ぎて速度が落ちる。午前九時十分すぎ電車がゆっくり事故現場を通り過ぎる。警笛が鳴った。座席から窓の外に目をやり、肩を震わせる女性がいた。涙がほおをつたう。朝、そんな光景を見つめた

 尼崎駅で電車を降り、現場に向かう人の流れに加わった。白い花束を提げた初老の男性がゆっくり前を行く。献花台に向かって静かに祈り、再び駅へと歩き出した。ふと現場の方を振り返る。傘の下、眼鏡の奥に赤く潤んだ目がのぞく。やはり昨日の朝、見つめた光景だ

 事故から四年の歳月が流れた。この間、いくつかの出来事があった。国交省の航空・鉄道事故調査委員会が最終報告書をまとめた。JR西日本が安全基本計画を策定した。捜査に当たった兵庫県警はJR幹部らを書類送検した

 もちろん、区切りを迎えたとは言えない。神戸地検はどんな判断を下すのだろうか。JRは本当に生まれ変われるか。いろんな気持ちがあるだろう。だがこの日は、ただ静かに祈るだけ

 親しい人、愛する人を失った。けがによって、かけがえのない日常を奪われた。人々の胸に悲しみが立ちこめる。悲しい、哀(かな)しい、愛(かな)しい、かなしい…。今年も一日、雨が降った。

正平調 神戸新聞 2009年4月26日
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by hachiyorenge | 2009-04-26 23:56 | 正平調