髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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誰もが平等の掛け声の下で駆け抜けて、びっしり覆い尽くされた不安の重なり・・・ 大自在 八葉蓮華
 団塊の世代の作家山本一力さんは苦労人らしく、江戸時代の庶民の暮らしを描いて定評がありファンも多い。新刊の随筆集「男の背骨」(角川春樹事務所)をめくれば<少し足りなくて、少し不便。これぞぜいたくのきわみだと、昔を思うたびに痛感する>とつづっている

 高校卒業とともに間借りした3畳一間は薄いふすまで仕切られただけだが、鍵も付いている。それまで4年間続けた住み込み先での生活はカーテンで囲った蚕棚ベッド1畳大。プライベートの空間が一気に広がったのだ

 家財道具など持ち合わせなかったからこそ3畳を3畳として使えたうれしさ。<あの当時と比べれば、文明は桁[けた]違いに進化した。モノが溢[あふ]れ、モノに取り囲まれた時代である>とも記しているように、今はどこの家庭をのぞいてもあらゆるモノが居並んでいる

 テレビはもちろん、エアコンも照明器具もリモコン操作。どれも形も似てボタンだらけ、これは何、あれは何と覚えるにも難儀である。<少し足りなくて、少し不便>がかえって安穏とさせてくれることを思い知らされる

 大量生産、大量消費の世の中は何から何まで誰もが満足し、誰をも充足させるためにと最新機能を盛り込んだ仕様になっている。同じモノを買い求めても人それぞれに目的があり、使い勝手がある。不必要な仕様はかえって不便を強いられる

 機能一点張りを求め続ける社会は家族の在り方にも、日々の暮らしにも大きな変化をもたらしている。誰もが平等の掛け声の下で高度経済成長を駆け抜けてきた結果は、びっしり覆い尽くされた不安の重なり。昭和を懐かしむ高まりも単に懐旧譚[たん]ではなく、居場所を求める人々の肉声だろう。

大自在 静岡新聞 2010年5月9日
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by hachiyorenge | 2010-05-09 23:56 | 大自在