髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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不漁が続き値段が上がっている「秋刀魚」これから、ますます旨くなる季節になる・・・ 大自在 八葉蓮華
 昔、さる殿様が遠乗りの途中、目黒辺りで焼き魚の旨[うま]そうなにおいがしてきた。殿様が問うと、家来は「あれはサンマという庶民の魚で、殿の口には合いませぬ」と言う。しかし空腹も手伝い、その場で食したら大変な美味で、以来忘れられない味になった

 ある日、殿様は再びサンマを所望したところ、出たのは上品にと加工し、すっかり脂を抜いた代物。がっかりした殿様は仕入れ先が日本橋魚河岸だと聞くと「それはいかん、サンマは目黒に限る」

 落語でおなじみの「目黒のさんま」だ。世間知らずの殿様をやゆした噺[はなし]でもあるが、何の手も加えずそのまま炭火焼きしたものが一番旨いのは、殿様の言うとおりだろう。今はあまり見られないが、炭火で真っ赤になった七輪の網の上で、ジュージューと音を立てる、脂ののったサンマを想像するだけで唾[だ]液が出そうだ

 「さんま、さんま そが上に青き蜜柑の酸[す]をしたたらせて さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。」とは、小説家で詩人の佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の一節である。大人の恋や男の孤独をにじませた詩だが、同時に極上のサンマの味もにじませているようだ

 そのサンマが今年は食卓から遠のくかもしれない。7月の解禁から不漁が続き値段が上がっている。「小売りは1匹400円前後と昨年の倍」と、スーパーの担当者の声が少し前の本紙にあった。不漁は高い海水温など猛暑と関係があるらしい

 庶民の魚も、庶民の味も、庶民価格であればこそ、だろう。これからサンマはますます旨くなる季節になる。サンマから「庶民」の2文字が抜け落ちないよう、猛暑にはそろそろお引き取りを、と願うばかりだ。

大自在 静岡新聞 2010年8月14日
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by hachiyorenge | 2010-08-18 22:56 | 大自在