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髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇

by hachiyorenge
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精神は現役だった 春秋 八葉蓮華
90歳を過ぎて電力業界の祝賀会に出席した松永安左ヱ門は、通産大臣の代理にあてがわれた席を見やりながら次のように言ったという。

▼「僕は今日は電力を1つにしてきた者としてあいさつするのだが、通産大臣は電力に対し何の功労があるか。その大臣の席が僕の上席にある。こんなことでは電力界は日本のエネルギーパワーを背負って、大衆のために明かりを作ることなどできぬ」。

▼電力の国家管理を進めた軍部に抵抗した松永は、戦後、九電力体制に導いた。権力者も位階勲章も「ヘドが出る」と言い放った松永の気骨を、評論家の佐高信さんが「望星」(東海教育研究所)7月号の特集「不良老人伝」の中で語っている。

▼時勢に流されずに自分を貫く生き方は、特集の題が醸す気骨と相まっていつの世もまぶしい。明治8年に長崎県壱岐で生まれた松永の場合は、明治人の意気もこれありで一層まぶしい。

▼年齢に関係なく「精神は現役だった」と佐高さん。軍部に体を張って抵抗したのは60代後半だった。70代半ばにして歴史学者アーノルド・トインビーの大著「歴史の研究」の完訳を思い立っている。

▼「何度も申し置く通り、法要不要。線香も嫌い」などと書き残して“不良老人”は95歳で世を去った。遺書には、子どもにも「財産は一切くれてはいかぬ。堕落するだけです」ともあった。父親の遺産を継いで二世議員になった人たちには耳が痛かろう。



春秋 西日本新聞 2008年6月21日

八葉蓮華、Hachiyorenge
by hachiyorenge | 2008-06-21 01:01 | 春秋