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赤く輝く火星は昔から謎めいた星だった・・・ 凡語 八葉蓮華 2008年 08月 08日
赤く輝く火星は昔から謎めいた星だった・・・ 凡語 八葉蓮華
「ケイ惑星(けいこくせい)」や、「夏日星」の別名もある火星について古代、最もよく知っていたのは、聖徳太子らしい。ロマンに満ちた言い伝えが残っている▼土師連八島(はじのむらじやしま)という歌名人がある夜、屋根の上で素晴らしい歌声が響くのを聞く。童子とわかり、後を追ったが海に姿を消した。「何者でしょう」。問われた聖徳太子は「ケイ惑星の化身に違いない」-。梁塵秘抄(りょうじんひしょう)など後世、多くの文書がこの説話を伝える▼赤く輝く火星は、昔から謎めいた星だった。怪しいその正体を知る者こそ「天子の器」とされた。童子に化身するケイ惑星の話は、中国にもある。日本では根強い太子信仰が、火星と太子を結びつけたのだろう▼怪しい星の正体にいま、最接近しているのが米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「フェニックス」だ。五月に火星に着陸して凍土から水の存在を確認した。さらに生命の有無を分析中という。痕跡でも出れば世紀の発見となる。生命誕生の謎解明が一気に進むかもしれない▼火星ではフェニックスを含めて米欧の無人探査機六基が稼働、有人活動の可能性を探ってきた。水をたくわえ生命を養った実績まであるとなれば、有人活動だけでなく火星の資源開発にも夢が広がる▼NASAの正式発表が待ち遠しい。米国からは、生命存在を完全否定する報道も流れている。真実はどうなのか、確かめたい。今晩あたり、化身した童子に出会えないものか。 凡語 京都新聞 2008年8月8日 八葉蓮華、Hachiyorenge by hachiyorenge | 2008-08-08 17:13 | 凡語
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