髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
lotussutra.exblog.jp
 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
カテゴリ
全体
八葉蓮華
大自在
日報抄
凡語
正平調
滴一滴
卓上四季
河北春秋
筆洗/中日春秋
天風録
春秋
未分類
最新の記事
以前の記事
メモ帳
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
カテゴリ:大自在( 133 )
「地方分権」無駄と非効率を排す改革・・・  大自在 八葉蓮華
「地方分権」無駄と非効率を排す改革・・・  大自在 八葉蓮華
安倍晋三、福田康夫の二代内閣に放り出され、さぞかし意気消沈しているだろうと思ったら、なにいよいよ元気いっぱいだった。先日のある勉強会で政府の地方分権改革推進委員会の丹羽宇一郎委員長の話を直接に聞く機会があった ▼首相から委員就任の委嘱を受ける経済財政諮問会議は当人の退陣とともに顔ぶれ一新だが、分権委は委員の指名に国会の同意を受け、発足も国会の議決を受けた分権推進法に基づいているので「こちらは改革にまっしぐら」(丹羽委員長)と軒高 ▼その丹羽さんがしきりに勧める「イザベラ・バードの日本紀行」(講談社学術文庫)を読んで思わずひざをたたいてしまった。130年前の明治初期ニッポンを旅行した英国人作家の名紀行文であり、貴重な記録だ ▼筆者は函館の見聞を基にばく大な北海道開拓資金の乱費、スローモーな役所仕事、目に余る手抜き公共工事、多額の公金を投入してもあっさりと計画中止―など制度もまだろくに整わないうちに、もう頭をもたげている官僚主義の弊害を活写してみせた ▼分権委にとって後ろ盾となってくれる政府のひんぱんな交代はうれしくないが、140年間も続く官僚制度という堅い岩盤に分権という穴を穿(うが)つ難儀に比べれば大したことはない。なにしろ国の管理する公園の方が地方の管理する公園より緑はずっと繁ると真剣に考えている手合いを相手にするのだから骨が折れる ▼丹羽さんは選挙を控えても景気対策などに隠れて地方分権の議論が深まらないことに不満だろう。国と地方の役割を見直すことは無駄と非効率を排す改革の核心部分に当たるのに分権改革は内閣の交代するたびに政策順序の下位に後退している。

大自在 静岡新聞 2008年10月11日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-10-11 16:40 | 大自在
生きていくのが大変な時代・・・  大自在 八葉蓮華
生きていくのが大変な時代・・・  大自在 八葉蓮華
きのう未明、大阪市の雑居ビル火災で15人が死亡した惨事は、不夜城ともいわれる新宿・歌舞伎町の雑居ビルの火災を思いださせる。若い女性ら44人が犠牲になった。長女(23)を亡くした女性は7年経ったことし9月1日、「亡くなった人にはみんな夢があった」と話した ▼当時の紙面を繰る。その春、短大の保育科を出て、保母になるのを夢見ていた21歳の女性は現場の店でアルバイト中だった。夢の途中の痛ましい巻き添え死だった。大阪市の雑居ビル火災で、死亡した個室ビデオ店の男性客15人もそれぞれに夢を抱いていたことだろう。その無念さを思う ▼犠牲者の多くは個室内で見つかった。死因は煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒などという。個室は大人1人が横になれるソファ、テレビ、DVDデッキなどがそろっている。当時、客のほとんどは寝入っていたとみられる。料金は午後11時以降、1500円で一晩ゆっくり過ごすことができる。店は「高級ホテル並み」と宣伝していた ▼格安で利用できる都会の個室はつかの間、疲れを癒やし、安息できる貴重な空間なのかもしれない。同じような店は増加しているらしい。生きていくのが大変な時代、そういう場所を求める人もまた増えているということだろう ▼警察は客の1人(46)を殺人、放火容疑などで逮捕した。「生きていくのが嫌になった」と供述している。前向きに生きていたであろう人たちの命を奪った、あまりに身勝手で卑劣な行為だ ▼同様に放火の疑いが濃い歌舞伎町の火災では雑居ビルのずさんな防火管理や、実態に追いつかない法規制の遅れが指摘された。教訓はなぜ生かされなかったのか。

大自在 静岡新聞 2008年10月2日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-10-02 23:59 | 大自在
「借金大国日本」政治屋は次の選挙を考え・・・  大自在 八葉蓮
「借金大国日本」政治屋は次の選挙を考え・・・  大自在 八葉蓮
五木寛之の「青春の門」の連載が始まったのは学生のころだ。産炭地筑豊に生まれた主人公の少年が“川筋者”と呼ばれる、気は荒いが、義侠心に厚い人たちにはぐくまれ、大人へと旅立っていく。下宿の1人暮らしは旅立ちの感傷的な気分に浸らせるのかもしれない。主人公に感情移入しながら読んだ思いがある▼自民党の麻生太郎新総裁も、川筋者の血を引く男だと著書「とてつもない日本」(新潮社)に書いている。初めて衆院選に出たころ、旧産炭地の筑豊一帯は一時日本一の失業率と生活保護受給率だったという▼そのときの選挙の売り文句は「21世紀の星」だったといい、支持者の5分刈り頭の川筋者からは「能書きばかりで、なんも仕事(公共事業)もってきよらんばい」と評判はすこぶる悪かったそうだ▼それでも地域にとどまる若者が未来を託す夢を持つことが大事で、そのためには大学が必要だと訴え、その後誘致に成功。筑豊は今や多くのIT企業などが根づく情報産業都市に発展している。麻生氏はいささかの自負心をこめて書く▼そして日本の再浮上は地方の底力にかかっている、とも。総裁選で地方票でも圧勝したのは財政再建より景気回復を重視する麻生氏の政策が地方のてこ入れにつながると、党員・党友が支持したためだろう。一方、民主党の小沢一郎代表も、国民生活を救うとして「子ども手当」の創設や農家の戸別所得補償などを約束した▼選挙を考えれば、甘い“水”の方が票は集まる。ばらまき政治は、そうして繰り返されてきた。そのつけが借金大国日本の現実だ。政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代を考える。有名な言葉だ。

大自在 静岡新聞 2008年9月23日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-09-23 19:22 | 大自在
理由もなく引き離された家族・・・  大自在 八葉蓮華
理由もなく引き離された家族・・・  大自在 八葉蓮華
存在も気になるが不在も重い。なにしろ「先軍政治」を掲げる将軍様が建国60周年を記念する労農赤衛隊の閲兵式(軍事パレード)にいないのだから世界の耳目を集めるのも無理はない。確定的な情報はないが、どうやら脳血管系の病気らしい▼それなら聞きたいが、金正日総書記にも体調を気遣い、早い回復を願う親族や友人がいるだろう。その有難味が分かるなら、理由もなく引き離された家族の無事を日本で祈り、早期の再会をひたすら待つ家族や親族の気持ちをどうして汲(く)めないのだろう▼拉致被害者の家族は、そうでなくても連れ去られた人のことを考えると不安で仕方がない。その上に、彼(か)の国で支配者の動静がはっきりしないと聞き、ここ3、4日はきっとハラハラしながら半島の北側を見守ったに違いない▼最高権力者が壮健であっても拉致問題はなかなか動かない。だから万1、人民軍の強硬派が権力の前面に出てくることにでもなれば、先の日朝実務者協議でやっと決まった、生存者を発見する再調査など吹っ飛ばないかと心配になる▼おとといも浜松市出身の特定失踪者河嶋功一さんの母愛子さんら心配でたまらない家族が拉致救出議員連盟幹部と面会。すっかり北朝鮮頼みになっている再調査をもっと厳格にしてほしいと政府のねじを巻くよう訴えた▼政府は家族の心情をどこまで分かっているのか。福田康夫首相の軽はずみな退陣表明は、ただでさえ再調査を先延ばししたくてたまらない北朝鮮にサボる口実を与えてしまった。退陣を「国民に迷惑をかけないタイミング」などと胸を張るのは気楽すぎる。拉致家族の必死に比べればこちらは存在にも不在にも重みがない。

大自在 静岡新聞 2008年9月13日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-09-13 16:28 | 大自在
政局は混迷を極め、課題が山積している・・・  大自在 八葉蓮華
政局は混迷を極め、課題が山積している・・・  大自在 八葉蓮華
再生画面を見ているようだった。1年前の9月12日、臨時国会本会議の各党代表質問直前、当時の安倍晋三首相が突然、辞任を表明した。1年後の9月1日、臨時国会召集を前に、今度は福田康夫首相が退陣を明らかにした。やはり、全く予告なしに▼安倍氏は心労から体調を崩していた。福田氏はここをとらえ「安倍前首相は健康の問題があった」と、自身との違いを強調したが、2つの退陣劇の映像はどうみても重なる▼安倍氏の辞任表明は就任1年、初の内閣改造から半月。対して福田氏は―。安倍氏より短いが就任ほぼ1年、初の内閣改造からは1カ月。ともに政局は混迷を極め、課題が山積している中で、何の前触れもなく政権を投げ出した。「責任放棄」「敵前逃亡」とのそしりを受けても仕方がない退陣表明である▼福田氏は3年前に著した対談集で、「4年堅持できないような人はならない方がいい」と主張し、総理4年論を展開した。予算を通し、目指す政策を執行しようとすれば、すぐ3、4年はたってしまう。だから、政権は最低でも4年は堅持すべき、というのだ▼正論じゃあないか。うなずきながら目を進めると「総理になりたいと思ったことはないし、資格もない」とあった。思いもかけなかった宰相の座に就いて1年。座り心地ははなはだよろしくない、あと3年は持たない、いまが退陣の潮時―と読んだのか。背水の陣の覚悟で臨み、国民目線の政治を目指す、との決意を聞いたばかりのような気がするが▼1年周期で繰り返す首相の退陣劇に「早いか遅いかの違いだけ。だれがなっても同じ」とのさめた市井の声があった。国民の政治離れほど怖いものはない。

大自在 静岡新聞 2008年9月3日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-09-03 17:04 | 大自在
「加油」(がんばれ)。・・・  大自在 八葉蓮華
「加油」(がんばれ)。・・・  大自在 八葉蓮華
車の中でオリンピックのマラソン中継を聞いたのは初めてだった。国際映像から日本勢の姿が早々と消えたことで半ば落胆、仕事優先に切り替え、カーラジオで聞いた。尾方剛選手が国家体育場に姿を現したのは日本育ちのケニアのワンジル選手が高速レースを制した後、6分以上もたってからだった▼アナウンサーの言葉や会場のざわめきに耳を澄ますラジオは想像力を養うのに格好の“道具”でもある。佐藤敦之選手がゴールしたのはそれからずっと後だ。地鳴りのような会場の大声援が聞こえる。「加油(ジャーヨー)」(がんばれ)。76位。最下位の佐藤選手への惜しみない応援がラジオを通して胸に響く▼思い出すのは、ロス五輪(1984年)女子マラソンのアンデルセン選手(スイス)の完走だ。熱中症で意識朦朧(もうろう)になったのだろう。競技場に入ってからふらつきながらも、なお走り抜く姿勢を示し、倒れるようにゴールした。会場を包んだ悲鳴は、称賛の大歓声に変わったことを覚えている▼「力を出せず残念だが、走り切れたのでよかった」(佐藤選手)。不本意な成績に内心忸怩(じくじ)たるものはあろう。途中棄権の選手が多い中での完走は、この日まで過酷な練習に耐えてきた選手の意地ではなかったか▼佐藤選手は早くも「次に向かって」と意欲を見せた。陸上3冠のボルト選手(ジャマイカ)は四川大地震で片足を失った子供たちを前に「彼らの笑顔を取り戻す手助けを」と語り、来年ジャマイカに被災した子供たちを招待するという▼北京の“宴”は終わった。喜び、悔しさがあり、出場を断念した無念もあった。さまざまな思いを胸にどう生きていくのか。宴の後の選手たちを見つめたい。

大自在 静岡新聞 2008年8月25日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-08-25 23:01 | 大自在
失点の許されないピリピリした時代・・・  大自在 八葉蓮華
失点の許されないピリピリした時代・・・  大自在 八葉蓮華
若者の就労支援を行っているNPO法人のキャリアカウンセラー竹内弘行さん(68)=静岡市=は、13日午後9時から14日午前8時までコンビニで、自ら就労体験に挑戦した。仕事は接客から商品の入荷作業の手伝い、トイレ掃除までやるそうだ。就労を支援するには体験してみないことには、と思い立った▼これまで20人近くの就労支援に携わってきた竹内さんは、若い人たちが働きたくないのではなく、働きがいがない、認めてくれない―そういう思いが強いのではないか、とみている。清掃会社やデイケアセンターでの就労体験で、お年寄りなどから寄せられる「ありがとね」の感謝のひと言が、やる気にさせる。働きがいにつながるというのだ▼仕事は苦しくても、その先に感謝されるという喜びが待っている。「そういうときには、認められたという思いが強いのでしょう。実に生き生きした表情で帰ってきますよ」。竹内さんの実感だ▼失敗してはいけない、コンプライアンス(法令順守)はきちっとしなくてはいけない、苦情はもらわない。失点の許されないピリピリした時代だからこそ、さりげない感謝の言葉やあいさつの中に、人の温もりを感じるのかもしれない▼ホテルでベッドメーキングなどの就労体験をした若者は、そうしたふれあいを重ねることで働きがいを見いだした。就労体験から、アルバイトを経て清掃会社の社員になったそうだ▼就労支援で大事なのは、自分の意思を伝えられる小さな変化を見逃さないことだという。そんなとき、若者の顔は輝きだす。自立へのサインでもあろう。コンビニの就労体験で新たな支援のヒントが見つかったのかどうか聞いてみたい。

大自在 静岡新聞 2008年8月14日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-08-14 21:48 | 大自在
国民の食への不信感・・・  大自在 八葉蓮華
国民の食への不信感・・・  大自在 八葉蓮華
つい先日、静岡市内のスーパーでのこと。品薄気味の冷凍食品ケースを前にした、主婦同士のやりとりが耳に入ってきた。「例のギョーザ事件はどうなってしまったの」「うやむやのまま忘れられてしまうなんて、許せない」―。中国製ギョーザ中毒事件が発覚してから半年余り、時機を心得た会話だった▼と受け止めていたら、思わぬニュースが飛び込んできた。製造元の天洋食品が中国国内で回収した冷凍ギョーザを食べた中国人が、殺虫剤のメタミドホスによる中毒症状を訴えていたというのだ。なぜ、回収されたギョーザが中国国内に出回ったのか。疑問点は数多いが、これで殺虫剤が中国国内で混入したことは決定的になった▼北京五輪開幕直前の発覚だが、実は中国国内での中毒騒ぎは6月のこと。7月の洞爺湖サミット前に日本政府に連絡済みで、受けた日本政府も公表していなかったことも明らかになった▼まさか、である。中国製ギョーザ中毒事件は、中国産食材への信頼を損ねただけでなく、食品、流通業界にも大きな打撃を与えた。それなのに、中国側から連絡を受けながら、日本政府は公表に踏み切らなかったという。事実なのだろうか。率直な疑念をぶつけたい▼間近に洞爺湖サミットを控え、確かに微妙な時期だったかもしれない。しかし、ギョーザ中毒事件は食の安全、安心を揺るがし、国民を不安に陥れた。冒頭の主婦同士の会話ではないが、だれもが事件の全容解明を望んでいるのだ▼中国側は北京五輪後に捜査を本格化させる意向というが、日本政府は今回も待ちの姿勢を崩さないのだろうか。国民の食への不信感を払しょくするために、政府に筋の通った姿勢を望みたい。

大自在 静岡新聞 2008年8月7日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-08-07 17:04 | 大自在
「森は海の恋人」・・・  大自在 八葉蓮華
「森は海の恋人」・・・  大自在 八葉蓮華
「森は海の恋人」を合言葉に、気仙沼湾(宮城県)でカキ養殖に携わる畠山重篤さんら漁師の続けている植林活動がことしで20年になる。湾に注ぐ大川上流に植えたブナやナラなどの落葉広葉樹はこれまでに40種約5万本に達した▼流域に暮らす人々の環境意識も向上し、赤潮の発生で養殖が困難になりつつあった気仙沼湾は8年前ごろからかつての豊かな海を取り戻し、成長の遅くなっていたカキも立派に育つようになった。カキやホタテに欠かせない養分が森からたっぷり溶け出しているのだろう▼数年前、本欄で「森は海の恋人」の活動に触れたが、この着実な成果はまさに、その合言葉を実感する。畠山さんは海に出ると、子どものころよく見たウナギが少しずつ戻っている、と近著「鉄が地球温暖化を防ぐ」(文藝春秋)に書く。つづられているのはウナギのとれる海を孫たちに残すことができる喜びだ▼しかし今、多くの沿岸域が危機的な状況にある。榛南沿岸では1990年ごろからサガラメなどの海藻が一斉に枯れる磯焼けが目立ち、ほぼ10年で日本最大級の海中林が消えた。「まるで緑の土地が砂漠になったようだ」(漁協組合長)と本紙の企画記事は報告している▼畠山さんが注目したのは著書のタイトルにも付けた「鉄」。海藻を増やすには豊かな海が必要だが、チッソ、リンが豊富でも鉄がなければこれらを吸収することができない。海藻が吸収できるよう鉄分を供給しているのは、実は陸の森だという▼植林すればCO2の削減効果があるように、海の森にもその力がある。海藻の繁茂はCO2の固定化、ひいては地球温暖化防止につながる、と。研究の深まりに期待したい。

大自在 静岡新聞 2008年7月29日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-07-29 01:01 | 大自在
亭主の小遣いは削っても・・・  大自在 八葉蓮華
亭主の小遣いは削っても・・・  大自在 八葉蓮華
「増えた」37%、「減った」26%―。生保各社の「夏のボーナスと家計実態調査」が出始めた。手取りは平均75万3000円、昨夏に比べると2万6000円減。減少顕著な世代は50代で、11万8000円も少ない。定年後、年金生活に入るまでの一助にと貯蓄に努める世帯にはつらい▼ボーナスどころではない企業も多いが、サラリーマン世帯にとっては生活費補てんの頼みの綱である。ローンの支払い、家電製品の買い替えと使い道も決まって、旅行やレジャーに回せる世帯がどれほどあるのだろうか▼家計が苦しいと半数強が訴えて、ガソリン代はじめパンやパスタ、牛乳、バターと生活必需品が軒並み値上がりしている現状である。主婦にとっては悩める日々の連続だが、亭主の小遣いは削っても、食費や子供の教育関連費は削りたくない最たるもの▼とはいえ、ちゃっかりしたもので、4割の主婦がへそくりをため込んで、平均350万円を超える。「いざという時の備え」が群を抜いて、20代、30代が励んでいる。主婦業の労働価値は年額223万円とはじかれるだけにそれ相応なのだろう▼節約術のトップには、エコバッグ持参でポイント貯蓄が挙げられる。車を使わず、使ってもハイブリッド車で。家電製品も省エネ優先。特売チラシをこまめにチェックして、家庭菜園を始める世帯も増えている▼しかし、すべて余裕があればとあって、働けど働けど暮らしは一向に楽にならず、愚痴ばかり激しくなる。庶民の暮らしとかけ離れる一方の政治と経済への無力感もいや増し状態だ。うっとうしい梅雨が明けても、今度は強い日射しが気持ちを萎えさせる。ぜいたくな泣き言となるのか。

大自在 静岡新聞 2008年7月20日

八葉蓮華、Hachiyorenge
[PR]
by hachiyorenge | 2008-07-20 01:01 | 大自在