髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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カテゴリ:凡語( 129 )
わたしはさっきのわたしではない そしてあなたも・・・ 凡語 八葉蓮華
 強い寒気に身が引き締まり、雪にひるむわが足元を省みる。南半球では夏だが、身びいきでなく元旦は凛(りん)とした冬が似合う。ただ、年初には意味があるようで実はない

明治5(1872)年の改暦で12月3日が翌年の1月1日となった。太陽暦が世界標準だった、だけではない。季節とのずれを防ぐため、ほぼ3年に1回の割で置かれた閏(うるう)月の給与を官吏に払う財力が政府になかった。大隈重信が吐露している

長く旧暦と歩んだ先人の感性を歳時記にみる。今朝は寒かろう。羽に空気を蓄え、着膨れたような寒雀を元旦だけ「初雀」と呼んだ。身近な小鳥にも季語の晴れ着を着せてやる。そんな風に暦の「始まり」を大切にした

現在は未来に追いついた途端、過去になる。いまは一瞬でしかない。その連続が時間であり、絶え間ない流れを暦は便宜的に区切っただけだ。だが、われわれは流れに感謝し、時には挑む誓いを「始まり」に立ててきた

先年亡くなった詩人の川崎洋さんに「いま始まる新しいいま」がある。〈心臓から送り出された新鮮な血液は/十数秒で全身をめぐる/わたしはさっきのわたしではない/そしてあなたも/わたしたちはいつも新しい〉

拍動ごとに「新しい」のは空や海、地中で生きている命も同じ。虫の生涯が永劫(えいごう)であり、人間の歴史は刹那(せつな)かもしれぬ。とも思いながら、小声でえいっと気合を入れる「始まり」である。

凡語 京都新聞 2011年1月1日
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by hachiyorenge | 2011-01-05 22:53 | 凡語
未来を切りひらく「みちびき」科学技術は日進月歩・・・ 凡語 八葉蓮華
 江戸後期の測量家、伊能忠敬は50代半ばから17年にわたり日本全国を測量し、わが国最初の実測日本地図を作り上げた

 距離を測る間縄(けんなわ)や鉄鎖をはじめ、方位盤や望遠鏡などの器具を用いて海岸線などを精力的に回った。渡辺一郎編著「伊能忠敬測量隊」(小学館)によると、しばしば天体も観測している。地域ごとの地図と日本全図があり、知られているだけで約440種類に及ぶ

 まさに一歩一歩、汗を流しながらの地道な作業だったにちがいない。並々ならぬ探求心と苦労がしのばれる。詳細に描かれており、地図を入手したシーボルトが国外追放になった事件は歴史的に有名だ

 それから180年余り。科学技術は日進月歩だ。人工衛星を利用して地球上の位置を知る日本版GPS「みちびき」が打ち上げられ、予定通りの軌道に入った。カーナビなどに広く利用されている米国のGPSを補完する

 ビルの谷間や山間部で電波を受信しやすくするのに加え、測定誤差を1メートル以下にするのが目標だ。精度の高い位置情報を利用して、子どもたちの見守りサービスやトラクターなどの農業機械の無人運転、車の衝突防止などの新しい技術の実証試験が予定されている

 日本列島を24時間カバーするには、あと2基必要という。資金面が課題だが、私たちの暮らしを変革する可能性を秘めている。その名の通り、未来を切りひらく導きになってもらいたい。

凡語 京都新聞 2010年9月30日
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by hachiyorenge | 2010-10-03 23:09 | 凡語
「牡丹燈籠」闇夜の暗さ、静寂を破りカランコロンと聞こえてくれば・・・ 凡語 八葉蓮華
 闇夜の暗さが尋常じゃなかった時代。静寂を破りカランコロンと聞こえてくれば怖い。「駒下駄(げた)の音が生垣(いけがき)の元でぱったり止みましたから、新三郎は止せばいいに念仏を唱えながら蚊帳を出て…」と続く、夏の風物詩「怪談牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」の一節だ

 近代落語の祖とされる三遊亭円朝の代表作。きょうで没後110年になる。口演の録音は存在しないが、実際に聴いた「半七捕物帳」の作者、岡本綺堂いわく。「首のあたりが何だか冷たくなって(略)私は暗い夜道を逃げるように帰った」。涼しさは相当だったろう

 17歳で場末の寄席で真打ちに。ところが、用意した噺(はなし)を出演を頼んだ師匠の円生が先にやってしまう。やむを得ず、円朝は即興で切り抜ける。師匠の嫉妬(しっと)が弟子を発奮させ、創作への道を開いた

 自演だけでなく、新作の速記は新聞に連載され、歌舞伎にもなった。何より魅力的なのは高い芸境の源と言える円朝の人間性だろう。落語界で長く「大師匠」と慕われた

 仇(あだ)も恩で報いた。晩年の円生に寄り添い、遺児は引き取り育てた。円朝の噺は「文七元結」など、どこにでもいそうな人物の心意気が泣かせる。本人もそれを地で行った

 辞世は〈目を閉じて/聞き定めけり/露の音〉。伝わってくる境地は静かで深い。円朝が眠る東京の下町、谷中から根津にかけては、お露の幽霊が新三郎の元に通った辺り。最後の高座も「牡丹燈籠」だった。

凡語 京都新聞 2010年8月11日
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by hachiyorenge | 2010-08-15 23:02 | 凡語
目に見えるものと見えぬもの、どちらが欠けても戦争を理解することはできない・・・ 凡語 八葉蓮華
 「おなすのみそしる きゅうり、おなすのしほづけ麦ごはん」「おなす、うりのたいたん うりどぼづけ 小麦ごはん」。請求書の裏に色鉛筆で描いた毎日の暮らし、そして朝昼晩の献立が小さな字でつづられている

 京都市学校歴史博物館(下京区)の「学童集団疎開の記憶」展で見た少女の絵日記だ。展示は市民や学校、児童を受け入れた寺院が保管してきた資料を集め、集団疎開の実相を浮かび上がらせる

 京都市は、1945年1月の馬町空襲を機に集団疎開を決めた。3月から約7カ月間、計1万5730人の子どもたちが丹波や丹後地域の寺院や教会で合宿生活を送った

 疎開申込書などの書類も興味深いが、写真や手紙、日記が胸に迫る。勉強や農作業をとらえた写真や絵は、笑顔が多い。「ふとりました」「元気です」。家族あての便りにもけなげな言葉が躍る

 生命力に満ちた子どもたちのことだ。その笑顔に偽りはないのかもしれない。だが、手紙には検閲印が見える。親恋しさに夜泣きしたり、脱走事件の逸話も残る。質素な食の克明な記録には、さみしさを紛らわす少女の懸命な姿がにじむようだ

 近年、戦争の体験者が、写真や文に残せずにいた感情や記憶を吐露している。目に見えるものと見えぬもの。どちらが欠けても戦争を理解することはできない。戦後65年、高齢者が胸の内を明かす重みを受け止めて心に刻む夏にしたい。

凡語 京都新聞 2010年8月5日
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by hachiyorenge | 2010-08-10 23:21 | 凡語
事業再編とブランド統合、なじみの深い家電ブランド名が消えるのは寂しい・・・ 凡語 八葉蓮華
 奥さん方は3年で象1頭分の重さの洗濯物をたらいでゴシゴシ洗っている。この重労働を機械に任せれば-。1953年に日本初の噴流式洗濯機を開発した「サンヨー」創業者井植歳男氏の着想は「奥さん方を喜ばそか」だったと「三洋電機五十年史」に記されている

 「必ず主婦に歓迎されるはず」と国産から外国製まであらゆる電気洗濯機を取り寄せ、瀬田川畔の滋賀工場(大津市)で試作・研究が始まった。日本の家屋事情に適した角型の噴流式を採用し、大ヒットにつながった

 この洗濯機が電化時代を開いたともいわれ、テレビと冷蔵庫を加えた「三種の神器」が急速に各家庭に浸透していく。後に評論家大宅壮一氏は同年を「電化元年」と呼んだ

 白物家電に強みを発揮してきた「サンヨー」が、完全子会社化に伴い「パナソニック」に統合される。一昨年の「ナショナル」に続き、関西でなじみの深い家電ブランド名が消えるのは寂しい

 世界首位の電機メーカーを目指すパナソニックだが、ブランド価値ではソニーや韓国のサムスンに後れを取る。事業再編とブランド統合でグローバル化を急がないと競争激化を乗り切れないという

 「商品に費やしてきた気持ちや技術は残る」と三洋の佐野精一郎社長。ブランド名は消えても、創業期から顧客ニーズに応じた製品を生み出してきた「奥さん方を喜ばそか」の心意気は大切にしてもらいたい。

凡語 京都新聞 2010年7月31日
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by hachiyorenge | 2010-08-05 23:34 | 凡語
自らが説明を放棄して国民を失望させ、国会の論戦でどんな反省の弁が出るか・・・ 凡語 八葉蓮華
 「説明責任」という言葉を知ったのはジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の著書「人間を幸福にしない日本というシステム」(毎日新聞社)だった。16年前、バブル崩壊直後のころだ

 自分の判断や行動が重大な結果を生むことを自覚する「責任」とは違い、判断や行動を社会に対して説明する義務を指す。日本の官僚たちには責任感はあるが説明責任が欠けていると批判した

 ウォルフレン氏は日本を「うちひしがれた人々の国」と断じ「民主主義ならば備わっているはずの、ものごとを変えるための機構が育っていない。政治システムのなかのだれ一人として説明責任を負っていない」と説いた

 民主党はその説明責任を回避し、参院選で敗れた。唐突な消費税率10%の引き上げに明確な根拠を示さなかった。むしろ消費税論議で政治とカネ問題や普天間問題を争点から外そうとした節さえある

 期待を集めた政権交代から1年足らず。密約を明かし事業仕分けを断行し説明責任の重要性を示した。それなのに、肝心要の問題で、自らが説明を放棄して国民を失望させた。片や、W杯サッカーでの本田圭佑選手の弁は印象的だった

 「目標を達成できなかったところはしっかり受け止めますし、大会前に多くの人が批判してくれたことも僕は感謝します」。ファンを納得させる言葉だった。国会の論戦でどんな反省の弁が出るか注視しよう。

凡語 京都新聞 2010年7月26日
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by hachiyorenge | 2010-07-31 23:18 | 凡語
防災は自助、共助、公助、日ごろの取り組みが大事・・・ 凡語 八葉蓮華
 きょう7月16日は、語呂合わせの「なないろ」にちなみ、虹の日とされる。夏、夕立のあとなどに空に半円を描く七色の帯に自然の造形美を感じる人は多いだろう

 その自然が一方で猛威をふるう。梅雨前線が停滞して、西日本を中心に豪雨によるシ者や行方不明者が出ている。河川のはんらんや住宅への浸水、交通機関の運休や遅れなど影響は多方面に及ぶ

 京滋でも土砂崩れや道路の通行止めなどが相次いだ。鴨川や桂川も穏やかな流れから一転して増水し、濁流となった。梅雨明けは数日中とみられるが、局地的なゲリラ豪雨や台風への備えが欠かせない

 被害を防いだり軽減するには日ごろの取り組みが大事だ。危険個所を入念に点検し、補強や改修するのはむろんである。ただ、いかに備えても想定を上回る事態が起こり得ることを歴史は教えている

 以前から問題となっているのは、自治体の避難勧告や指示が出ても避難する住民が極めて少ないこと。勧告や指示は、過去の災害の教訓に学んだものだ。それとて出す時期が遅れたケースもあり、出た時は危険が迫っている

 防災は自助、共助、公助が必要だ。自分の身を守ることができなければ大切な家族を助けることさえできない。災害弱者といわれる高齢者らに対する支援にも目を向けたい。ふだんから隣近所で声を掛け合うことが大切だ。共助の心をはぐくみ、いざという時に生かしたい。

凡語 京都新聞 2010年7月16日
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by hachiyorenge | 2010-07-16 23:00 | 凡語
観客の立場で面白がってばかりでは、ツケが自分に回ってくる・・・ 凡語 八葉蓮華
 終戦直後の学校では、「民主主義は楽しい」と教えていたようだ。1947年、当時の文部省が発行した中学1年の教科書「あたらしい憲法のはなし」は希望に満ちている

 「もうすぐみなさんも、おにいさんやおねえさんといっしょに、国のことを、自分できめてゆくことができるのです。みんながなかよく、じぶんの国のことをやっていくくらい、たのしいことはありません。これが民主主義というものです」と

 20歳になれば、兄や姉のように選挙で投票ができるから、いまのうちに「国を治めること」や憲法についてよく勉強しなさい、と教科書は教えている。中学生だった作家の故井上ひさしさんは、深い感銘を受けたそうだ

 教科書がつくられた同じ年に、第1回参院選が実施された。きょう投開票の参院選は数えて22回目となる。消費税増税や財政再建、社会保障など「国を治めること」を国民として考え選択する機会だ。六十数年前の中学生に負けてはいられない

 政治や選挙を冷笑的に眺める風潮が広がる昨今。戦後の中学生に託した「希望」をいま持ち出せば、笑われるだけかもしれない。しかし、観客の立場で面白がってばかりでは、ツケが自分に回ってくるのは間違いなしだ

 投票前に終戦後の中学・高校教科書を読んでみたい。「この一票をそまつにするようなことがあれば、国民は自分で主権者である地位を危うく」するとある。

凡語 京都新聞 2010年7月11日
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by hachiyorenge | 2010-07-11 23:56 | 凡語
「ファンの顔も三度」物言わぬ薄紙は汚点の証人、名が残ったままの番付が発表・・・ 凡語 八葉蓮華
 日本相撲の祖は「日本書紀」にさかのぼる。時の垂仁天皇が「天下我に敵なし」と豪語する大和の当麻蹶速(たいまのけはや)と出雲の野見宿彌(のみのすくね)を対戦させたのが始まりだ。結末がすさまじい。蹶速は最後あばらと腰の骨を踏み折られシぬ

 この話は相撲の起源を今に伝える。作家の半藤一利さんの説では、土地の悪霊を象徴する蹶速を遠来の神たる宿彌が倒すことで、豊作を祈る意味だという(「大相撲人間おもしろ画鑑」小学館)

 生きる営みを記憶する相撲はスポーツという枠では語り切れない。その世界から大関琴光喜関と大嶽親方が追放された。名が残ったままの番付が発表されたが、物言わぬ薄紙は汚点の証人となる

 来る名古屋場所は謹慎処分の幕内6人も欠き、取組は妙味に乏しい。NHKの中継も確定していない。その画面で昨日、ニキビ顔の若い力士が「頑張りたい」と語っていた。輝く瞳に希望も見る

 さて、大一番と言えばがっぷり四つ。背中を流れる幾筋もの汗が静かなシ闘を物語る。夏目漱石はそれを「互サツの和」と呼び、家長として世間と対峙(たいじ)する自身を重ねた。そんなふうに、相撲を友としてきた人生もあろう

 かつて幡瀬川という「相撲の神様」がいた。身長170センチ足らずだが、当時の横綱、大関で土をつけられない者はなく、しかも同じ相手に同じ手で負けたことはなかったと聞く。「ファンの顔も三度」。角界は幡瀬川に学んでほしい。

凡語 京都新聞 2010年7月6日
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by hachiyorenge | 2010-07-06 23:56 | 凡語
チーム一丸となってよく耐え、サムライブルーのW杯は終わった・・・ 凡語 八葉蓮華
 ギリシャ神話に登場するニケは勝利の女神。翼を持つ彼女は天空から戦況を眺め、主君ゼウスが勝たせようと思っている側に舞い降りるとか。きのうの未明、恐らく彼女も大いに迷ったのだろう

 サッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の決勝トーナメント。「歴史を塗り替えたい」と日本は初の8強入りを狙った。シ闘120分間を戦い抜いた末のPK戦で、相手側のゴールが決まり、惜しくも涙をのんだ

 その瞬間、祈る思いでテレビ中継にくぎ付けのファンはどんなに落胆したか。対パラグアイ戦の平均視聴率は関東57・3%、関西54・1%(ビデオリサーチ調べ)を記録し、この一戦をいかに多くの国民がはらはらしつつ見守ったかを物語る

 Jリーグが発足した1993年、初のW杯出場を目指すも敗退した「ドーハの悲劇」、ようやく4年後に念願を果たした「ジョホールバルの歓喜」-幾多の名勝負が日本サッカー史に刻まれてきた。プレトリアでの決戦も、長く記憶に残るだろう

 大胆にも目標に「ベスト4」を掲げた岡田ジャパンは、世界ランク45位。敗れたとはいえ、チーム一丸となってよく耐え、機をみて攻めた。戦うごとに自信を深めた。これほど健闘するとは、うれしい誤算といえよう

 サムライブルーのW杯は終わった。たくさんの感動をありがとう。きっと次のブラジル大会では女神ニケが祝福に降臨するに違いない。

凡語 京都新聞 2010年7月1日
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by hachiyorenge | 2010-07-01 23:56 | 凡語