髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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カテゴリ:凡語( 129 )
世の中に無神経ほど強いものはない・・・  凡語 八葉蓮華
世の中に無神経ほど強いものはない・・・  凡語 八葉蓮華
「元幕臣でありながら、新政府から爵位を受けるなどとは何事か」。明治二十四年、福沢諭吉が論文「痩(や)せ我慢の説」で勝海舟を批判した▼勝の答えが名言として今に残る。「行蔵(こうぞう)は我に存す、毀誉(きよ)は他人の主張」(出処進退は自分で決める。他人が知ったことではない)。勝には、強固な自負心があった。「江戸城無血開城をはじめ、命がけで維新の嵐に立ち向かった私の苦労が評論家ごときに分かるものか」▼おととい辞任表明した福田康夫首相は、勝の「行蔵は…」を座右の銘としてきた。政権投げ出し批判の嵐に、勝の名言を胸中でつぶやいたのだろうか。民主の非協力に公明の離反、支持率の低迷。私の心労がだれに分かる…▼限界と見た時、権力に執着せず恬淡(てんたん)を旨とするのが福田首相の哲学だ。ただ、恬淡は薄情につながる。出処進退の潔さにとらわれ、国民の苦しみに向ける思いが乏しかった。トップリーダーとして勝のような「命がけ」の覚悟がほしかった▼安倍晋三前首相に次ぐ二回連続の政権投げ出しは自民党政治への有権者の信頼を失墜させた。身を呈して自公政権の延命を図るつもりが政治空白を生み、逆に状況を一層困難にしてしまった▼勝は「世の中に無神経ほど強いものはない」(氷川清話)とも言っている。ひ弱ならひ弱で、無神経に徹すれば開ける道もあったろう。真に強いリーダーを欠く日本政治はどこへ向かうのか。

凡語 京都新聞 2008年9月3


八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-09-04 15:44 | 凡語
科学する心を、ぜひ海から広げて・・・  凡語 八葉蓮華
科学する心を、ぜひ海から広げて・・・  凡語 八葉蓮華
夏休みも終盤。自由研究を仕上げに「海の相談室」を訪ねてみてはどうだろう。「海図はどうみる」「京都の島の数は」。いろいろな質問に答えてくれる▼福井県から島根県の海岸線約二千キロの海を守る「第八管区海上保安本部」(舞鶴市)の海洋情報部が担当だ。八管は、海難救助や不法投棄・密輸密航の監視、航行支援などが仕事。情報部は日々の調査で最新の海図や沿岸データを作り、提供する▼相談室には普段、海で仕事する人やレジャー客が訪れる。しかしこの時期、鈴木孝志専門官(52)が特に待つのは子どもたちだ。昨年からは宿題支援も掲げた▼潮の流れや海の色について聞く子がいる。一方で「何をしたら…」という子も多く、工作や海水の特性を知る実験も準備した。小学生がやって来た。「海で自分の位置を知る六分儀を作ってみよう」。周囲の職員も巻き込んで、一時間後、やっと完成した▼小中学生の時から海への安全意識を育てたい-が、相談室開放の第一の目的だが、鈴木さんにはもう一つある。「科学は海から進歩した。その心に触れてほしい」。例えば古来、海では星を測って位置を知った。GPSの登場までこの技術が航海を支え、命を守った▼人間は海を通して地球を知った。「科学する心を、ぜひ海から広げて」。汗かき笑顔で六分儀を携えた子どもを見送った。「また来てね」。相談室は舞鶴港湾合同庁舎にある。

凡語 京都新聞 2008年8月25


八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-08-26 16:17 | 凡語
「中国の国威」従来の政治手法を固守・・・  凡語 八葉蓮華
「中国の国威」従来の政治手法を固守・・・  凡語 八葉蓮華
実際には声を出さず、流れる音声に口の動きを合わせ、いかにも自分で歌っているように見せる。映画やテレビの世界だけと思っていた「口パク」が、北京五輪に登場するとは思いもよらなかった▼最新の映像技術が駆使され、壮大なスケールで行われた開会式。九歳の少女が歌った革命歌曲が、実は当局指示による口パクとわかった。世界中に流れた歌声は、別の七歳の少女の声だという▼「七歳の少女は容姿が、九歳の少女は歌がいま一つで…」。中国共産党政治局の判断で二人をすげ替えた-。内幕を暴露したのは、開会式の音楽総監督だ。よほど腹にすえかねたのだろう▼五輪が、開催国の国威発揚や力の誇示に利用されるのは、ある程度仕方がない。とはいえ、中国当局はにとらわれ幼い少女の心を傷つけることには、思いを致さなかったのか。政治が子どもまで利用し尽くす。口パク事件は、の政治レベルと人権の実態をさらけ出した▼開会式に登場した花火でつくる「巨人の足形」は合成映像。五十六の少数民族を代表して民族衣装で登場した子どもたちは多くが漢民族の子どもだったこともわかった▼欧米では「中国異質論」が、再び広がり始めているようだ。従来の政治手法を固守していては、かえって国威を傷つけることに気づくべきだろう。五輪後、新時代へ離陸を図る中国が何を目指すべきかは、あらためていうまでもない。

凡語 京都新聞 2008年8月17日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-08-17 21:44 | 凡語
赤く輝く火星は昔から謎めいた星だった・・・  凡語 八葉蓮華
赤く輝く火星は昔から謎めいた星だった・・・  凡語 八葉蓮華
 「ケイ惑星(けいこくせい)」や、「夏日星」の別名もある火星について古代、最もよく知っていたのは、聖徳太子らしい。ロマンに満ちた言い伝えが残っている▼土師連八島(はじのむらじやしま)という歌名人がある夜、屋根の上で素晴らしい歌声が響くのを聞く。童子とわかり、後を追ったが海に姿を消した。「何者でしょう」。問われた聖徳太子は「ケイ惑星の化身に違いない」-。梁塵秘抄(りょうじんひしょう)など後世、多くの文書がこの説話を伝える▼赤く輝く火星は、昔から謎めいた星だった。怪しいその正体を知る者こそ「天子の器」とされた。童子に化身するケイ惑星の話は、中国にもある。日本では根強い太子信仰が、火星と太子を結びつけたのだろう▼怪しい星の正体にいま、最接近しているのが米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「フェニックス」だ。五月に火星に着陸して凍土から水の存在を確認した。さらに生命の有無を分析中という。痕跡でも出れば世紀の発見となる。生命誕生の謎解明が一気に進むかもしれない▼火星ではフェニックスを含めて米欧の無人探査機六基が稼働、有人活動の可能性を探ってきた。水をたくわえ生命を養った実績まであるとなれば、有人活動だけでなく火星の資源開発にも夢が広がる▼NASAの正式発表が待ち遠しい。米国からは、生命存在を完全否定する報道も流れている。真実はどうなのか、確かめたい。今晩あたり、化身した童子に出会えないものか。

凡語 京都新聞 2008年8月8日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-08-08 17:13 | 凡語
「イチロー」自分のパフォーマンス・・・  凡語 八葉蓮華
「イチロー」自分のパフォーマンス・・・  凡語 八葉蓮華
積み重ねられた数字の重みを痛感している。大リーグ・マリナーズのイチロー選手が、日米通算3000本安打まであと1本に迫った。自在なバットコントロールから“魔法使い”と呼ばれる希代の好打者が、また1つ偉業を達成しようとしている▼日本で9年、米国で8年。イチロー選手は安打を量産し、記録を書き換えてきた。日本で1278安打を積み上げ、7年連続首位打者の実績を残した。活躍の舞台を大リーグに移すと一段と輝いた。4年目の2004年に年間最多安打記録を更新し、昨年まで7年連続200本安打をマークしている▼「どんな状況でも自分のパフォーマンスをしなくてはいけないのがプロ」だと言う。プロであり続けるために、徹底して自分のスタイルにこだわる。打席に入る前にしこを踏み、守備位置で屈伸運動を欠かさない。私生活でもマイペースを貫く。自宅での昼食は決まって夫人手製のカレーだ▼こだわりは所属球団にも現れているのでは、と思う。日本ではオリックス一筋。地味なイメージの球団を日本一に導き、注目度を高めた。大リーグでは下位に低迷するマリナーズでプレーし続けている。寄らば大樹の陰はご免、とばかり有力球団からの誘いに乗らない。マリナーズで優勝争いを―。そんな強い思いを感じる▼得意の夏場を迎えても例年のように調子は上がらず、節目の大記録を前にバットは湿り気味。残り5本になっても「近くない」と受け止めていたほどだった▼が、張本勲さんの持つ3085本の日本記録も、8年連続200本安打の大リーグタイ記録も射程距離内にとらえた。イチロー選手の挑戦は続く。ずっしりと重い数字を積み重ねながら。

凡語 京都新聞 2008年7月30日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-07-30 01:01 | 凡語
自然との共生「ムカデ」・・・  凡語 八葉蓮華
自然との共生「ムカデ」・・・  凡語 八葉蓮華
ムカデ(百足、蜈蚣)と言えば、俵藤太のムカデ退治伝説が思い出される。大津市瀬田の唐橋や野洲市の三上山が舞台だ▼「ムカデは後ずさりしない」とされ、戦国時代の兜(かぶと)の装飾や旗指物などに使われていたという話も伝わる。たくさんの足があって、客を運んでくれる連想で「縁起がいい」と、商店の屋号にもみられる▼だが、多くの人にとってはムカデは不快な虫であり、何十本もある足をぞろぞろと動かして進む姿は、どう見てもグロテスクである。清少納言の枕草子に「ふるき所なれば、むかでといふもの…おちかかり、…いとおそろしき」とあり、昔から嫌われていたようだ▼世界には三千種類以上、日本には百三十種類ぐらいいるらしいが、今の季節、国内では活発な動きを示し家屋に侵入して人を刺すこともある。筆者も経験したが、その痛さは生半可ではない。やけどしそうな熱さの注射針を差し込まれる感じだ▼京都市衛生公害研究所(中京区)では「自然があり、山際とか湿気の多いところを好む傾向がある。肉食性なので小昆虫の多いところも要注意」と言う。各種の散布薬剤や噴霧薬剤が売られているが、なかなか決め手とはならないようだ。本紙窓欄にも、ムカデに悩む人の切実な話が掲載されていた▼自然との共生は大いに歓迎されるが、ムカデとの共生はつらい。簡単な撃退法はないものか、と思うのは人間の身勝手なのか。

凡語 京都新聞 2008年7月21日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-07-21 01:01 | 凡語
霧のかなたの目標・・・  凡語 八葉蓮華
洞爺湖畔の霧に包まれ始まった主要国首脳会議(サミット)は、霧も晴れ、福田康夫首相が議長声明を出して閉幕した。主要八カ国(G8)と、中国などが加わった十六カ国の首脳宣言も発表された▼首相は今回のサミットが成功したと胸を張る。でも、どこか霧が晴れない印象だ。「二〇五〇年の温室効果ガス半減」の基準年すら明文化されず、「われわれの認識は最近の状況からの50%削減」(首相)と、我田引水▼食料(FOOD)、燃料(FUEL)、金融(FINANCE)の3F危機も加わり、世界の指導者たちの危機管理能力が問われた三日間だった。だが危機感の共有にとどまり、具体策は先送り▼それでも全体に国際協調の色彩が強まった印象を持つ。逆に言えば米国ブッシュ政権の「一国主義」が目立たなくなった。ハリケーン襲来など風水害の多発で、「不都合な真実」を無視できなくなったせいかもしれない▼世界最大の温室効果ガス排出国・米国を、温暖化防止国の仲間に加えられたことは次期政権へのメッセージになろう。G8は、中期の国別目標設定も約束した。中国やインドも、排出量の拡大を抑える対策を、約束した▼問われるのは日本の姿勢だろう。長期目標はともかく、足元の京都議定書の公約達成すら、おぼつかない。必要な政治的決断をためらったまま、霧のかなたの目標を夢見るだけでは視界は開けようがない。

凡語 京都新聞 2008年7月10日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-07-11 01:01 | 凡語
国宝・源氏物語錦織絵巻・・・  凡語 八葉蓮華
国宝・源氏物語絵巻の復元でありながら、別の世界にいざなう。西陣の織物作家、山口伊太郎さんが百五歳で亡くなる直前まで心血を注いだ源氏物語錦織絵巻全四巻が、相国寺承天閣美術館(京都市上京区)で展示されている▼まず目を奪われるのは細緻(さいち)な表現だ。例えば、光源氏の晩年にあたる「鈴虫」の帖(じょう)。黒い菱(ひし)紋のある公達(きんだち)の衣の裾(すそ)から下の欄干や地面が透けて見える。絵画にはない、織物ならではの質感が漂う▼技の神髄を集めた作品以上にわれわれの心をとらえるのが伊太郎さんその人だ。「今日からは余生」と、源氏絵巻の復元を思い立ったのは、七十歳の時。会場で「わたしらも頑張らなあかん」という声を何度か耳にした▼才覚に富み、十四歳で奉公先の番頭、そして十八歳で独立。「西陣ドリーム」を体現しつつ、昭和の金融大恐慌、戦中戦後の混乱を乗り越えた。そんな伊太郎さんが、大切にしていたものがある▼十一年前の小紙連載「たどり来し道」で、「女性への恋心」と語る。「あの人にこんな柄の帯を締めさせたいと、女性に恋してますのや」。錦織絵巻の姫君にも同じ情熱で衣装を着せたのだろう▼千年前に紫式部が書いた源氏物語の自筆本は現存していない。後世の人間が絵巻や写本、美術工芸品によって脈々と伝えてきた。その流れに加わった伊太郎さんの錦織絵巻。時を超え、人々を楽しませてほしい。二十一日まで。

凡語 京都新聞 2008年7月1日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-07-02 01:01 | 凡語
名を盗むは・・・  凡語 八葉蓮華
無断で人の荷物を持ち出し、開封したうえ青森から東京へ運んだ。元の所有者に返還もしない。持ち出した二人が窃盗容疑で逮捕されても「自分のものにする意思がないから、窃盗じゃない」▼環境保護団体グリーンピース・ジャパン(GPJ)の説明に納得する人が、どれほどいるだろう。「日本の調査捕鯨で捕獲された鯨の肉が横領されている」と、GPJが告発していた事件は一転、告発側が警察の強制捜査を受ける事態になった▼問題の鯨肉は今春、東京の港に揚げられた。GPJのメンバーはその一箱を青森市内の運送会社配送所からひそかに抜き取った。一部始終は、GPJが自らホームページに写真入りで報告している▼鯨肉が見つかったとはいえ、横領疑惑はGPJが指摘するにすぎない。事実としても、捜索や証拠物の押収は司直の役割だ。「抜き取りは、告発のための正当行為」とするGPJの論理が認められるなら、犯罪容疑を口実に、だれでも自由に押収や捜索ができることになる▼軽はずみな行動で、やすやすと権力側に強制捜査の口実を与えたのは幼稚というほかない。「調査捕鯨の不当性を世論に訴える」本来の狙いも、あらぬ方向へそれてしまった▼心あるGPJメンバーは心を痛めていよう。「荀子」の一節に「名を盗むは、貨を盗むにしかず」とある。強弁を続け環境保護の名を辱めるのは物を盗む以上に愚かなことだ。

凡語 京都新聞 2008年6月21日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-06-21 01:59 | 凡語