髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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カテゴリ:筆洗/中日春秋( 28 )
「景気対策」どうすれば効果的に使えるか・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
「景気対策」どうすれば効果的に使えるか・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華

 同じ人間のやることだから、自分の身に置き換えて考えてみると分かりやすい。方針にせよ、発言にせよ、ころころと変わる時は確信を持てないときである

 総額二兆円の定額給付金は、典型例の気がしてならない。迷走を続けてきたが、今度は高額所得者に対して受給を促すという。麻生太郎首相は「人間の矜持(きょうじ)の問題」ととらえて、自発的な辞退が望ましいと主張してきた。まさに方針変更である

 そもそも苦しい生活を余儀なくされている人たちのための政策なのか、内需拡大による景気対策なのか、主目的があいまいなまま議論が進んできた。方針変更でどうやら後者に重点を置くことになる

 いまひとつぴんと来ない。国会議員も含めて、年収にして千八百万円以上の人が高額所得者に該当するのだが、一人一律一万二千円を基本とする給付金に刺激され、何かを購入する層とは思えない

 一方で職や家を失うなど、生活が急に苦しくなっている人たちが加速度的に増えている。こちらは、一人一万二千円ではとても足りそうにない。二兆円という巨費をばらまくのではなく、どうすれば効果的に使えるか、今こそ考え直す必要がある

 政治家が好んで使う先人の言葉の一つに、日清戦争当時の外相陸奥宗光の<他策なかりしを信ぜむと欲す>がある。さすがに誰も定額給付金では、同じようなことを言えまい。

筆洗 ,  中日春秋 2009年1月8日

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by hachiyorenge | 2009-01-08 21:59 | 筆洗/中日春秋
美しいものに感動できるやわらかな心・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
美しいものに感動できるやわらかな心・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華

 今年は『源氏物語』に関する記述が、作者の紫式部の日記に初めて登場してから千年の年だった。数々のイベントが行われたが、その年に日本文学研究者のドナルド・キーンさん(86)が文化勲章を受けたのは、運命的である。日本文学との最初の出会いが源氏物語になる

 過日、話を聞く機会があった。大学生の時、ニューヨークの本屋で偶然、英訳本を見つけた。非常に安価だったことが手にした大きな理由だった

 当時は第二次世界大戦下。反戦主義者のキーンさんは「武器を持たずに、どうやってドイツ軍を止められるのか」などと悩み、救いを求めていた。読み進むうちに暴力や戦争が出てこない平和な世界に、心をひかれたという

 源氏物語に出会わなかったら仏文学を研究しただろうと述懐している。日本文学にとっても幸運だった。世界に的確に紹介できる理解者がいるのといないのでは、大違いである

 現実の世界は今なお、平和とは程遠い。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空爆のニュースも飛び込んできた。源氏物語は十以上の外国の言語に翻訳されている。千年紀は終わっても国内外で読み継がれてほしい

 キーンさんは『婦人之友』一月号に寄せた新年メッセージで<美しいものに感動できるやわらかな心>を持ち続けようと、呼びかけている。紫式部からの伝言のようでもある。

筆洗 ,  中日春秋 2008年12月29日

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by hachiyorenge | 2008-12-29 23:00 | 筆洗/中日春秋
今、困っている 「ねむる幸あり」・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
今、困っている 「ねむる幸あり」・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
 ある人に借金を頼みに行った話が『荘子』にある。手元不如意で火急の願いだったのに「大金の入るあてがあるから、そしたら貸す」と相手。荘子は皮肉を込めてこんな話をする▼きのう道で、車の轍(わだち)にいた鮒(ふな)が自分を呼び止め「水を持ってきて助けてくれ」と言った。他国に行く用があるから、そこの大河から水を流してやろう、と答えると鮒はぷんぷんして言った。「今、困っているのだ。一升でも一斗の水でもいいのに」▼この不況で、製造業を中心に派遣社員や期間従業員の契約打ち切りが相次いでいる。政府は雇用対策を盛り込んだ第二次補正予算案を来年の通常国会に出すと言うけれど、失業者らの難儀は、まさに「轍鮒(てっぷ)の急」。差し迫っている▼<まづしきものにねむる幸あり雪つもる>成瀬櫻桃子(おうとうし)。厳しい暮らしでも、住まいがあり、安んじて眠れるならばせめてもの幸だ。だが、それさえも危うい。契約解除で寮を追われるなど、職と一緒に住む所、寝る所までなくす人が増えている▼地方自治体が公営住宅の空室を提供するなどの動きも出てきたが、十分とは言えない。やはり頼みは政治だが、国会に目をやれば、与野党はメンツ争いに明け暮れている。いい加減、目を覚ましてほしい▼季節が季節だ。下手をすれば人の身の上に<雪つもる>ことにだってなりかねない。この救済は分けても急を要する。

筆洗 ,  中日春秋 2008年12月20日

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by hachiyorenge | 2008-12-20 23:00 | 筆洗/中日春秋
「手っ取り早さ」 考えない人間を一生懸命つくっている・・・ 中日春秋 八葉蓮華
「手っ取り早さ」 考えない人間を一生懸命つくっている・・・ 中日春秋 八葉蓮華
 例えば「継続は力なり」と、過日、中日劇場で『放浪記』公演千九百九十五回を達成した女優森光子さんが言うのなら誰もが頷(うなず)く。だが、一人一年が相場の、わが国の首相の言なら…▼同じことでも、誰の口から出るかで受け止め方はずいぶん異なる。されば今、この国で教育への憂いを口にして、これほど説得力のある人たちもいまい。ノーベル物理学賞を受ける小林誠さんと益川敏英さん。日本時間の今夜遅く、ストックホルムで授賞式に臨む▼益川さんが度々批判しているのは、採点の効率化からテストに選択式の多いこと。候補から正答を選ぶのと一から答えを紡ぎ出すのとでは本質的に異なる。「考えない人間を一生懸命つくっている」と手厳しい▼連想したのは、今年亡くなった国語学者の大野晋さんが書いていたこと。この碩学(せきがく)は理解するという意味の「わかる」とは語源的に、ものを切り「分ける」ことではないかと考えていた(『日本語の教室』)。選択肢は、初手から分けられてしまっている▼文科相に会った時、「教科書には、教える最低限のことだけでなく全体のストーリーも書いてほしい」と注文したのは小林さん。エッセンスは、全体の中からつかみとってこそエッセンスだということだろう▼二人の憂慮は同根という気がする。教育の場にまで染み込んだ「手っ取り早さ」への警告ではないか。

中日春秋 2008年12月10日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-12-10 11:48 | 筆洗/中日春秋
始めに「志ありき」 誰にでもできることではない・・・ 筆洗 八葉蓮華
始めに「志ありき」 誰にでもできることではない・・・ 筆洗 八葉蓮華
 人が何かに一心に取り組むとき、表彰されることなど全く考えていないはずだ。でも誰かがきちんと見ている。今、スポットライトを浴びているのはノーベル賞である▼昨日の朝刊には、三人の日本人研究者の受賞記念講演の様子が載っていた。予想外だったのは物理学賞の益川敏英さんと化学賞の下村脩さんが、戦争体験に言及したことである▼益川さんは「自国が引き起こした悲惨で無謀な戦争」で、父親の経営していた家具工場が無に帰したことを語り、下村さんは長崎への原爆投下による惨禍の写真を壇上のスクリーンに映し出した。「戦争のない世界にしたい」との願いからだと推察する▼スポットライトを浴びることはなかったが、過日行われた『まちかどのフィランソロピスト賞』の贈呈式も意義深いものだった。社会に役立つ寄付をした人を毎年顕彰する賞で、十一回を数える▼受賞者のうち「国際派」の二人の功績を紹介しよう。専修大学四年の戸津亜里紗さんは十年前から、インドネシアに中古の車いすを贈り続けている。生まれつき全身の筋力が弱く、自分も利用者である▼静岡県磐田市で寝具販売店を営む三島治さんはアフリカのマラリア対策用として、蚊帳を寄贈している。もう十三年になる。誰にでもできることではない。とはいえ後に続くことができなくもない。始めに「志ありき」だろう。

筆洗 ,  2008年12月10日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-12-10 11:43 | 筆洗/中日春秋
「たったひとつの命だから」生きているだけでまるもうけ・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
「たったひとつの命だから」生きているだけでまるもうけ・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
 「たった一つの命だから」という言葉の後にあなたなら、どんな言葉をつなげますか。こんな問いかけを続けているグループがある。福岡県筑後市を拠点に、石川や長野両県などに支部を置く『ワンライフプロジェクト』である▼きっかけは二〇〇六年二月に、代表の冨田優子さんらが知人の紹介で、横浜市に住んでいた西尾誉佳(えいか)さんと出会ったこと。難病との闘いにより利き腕を失ったが、左手でその年の年賀状に「たった一つの命だから」と書いていた▼「私はね、右腕は失ったけどね、たった一つの命があるから」。十四歳だった少女は、命の尊さを口にしたという。無念にも翌年夏、この世を去ることになった▼冨田さん自身、自分の子どもが難病と闘った経験を持つ。少女の言葉が小さくてもいいから、命を見つめ直すきっかけになってほしい。こう願って、友人の主婦や学生たちと活動を開始した▼今までに世代を超えた千七百通以上のメッセージが集まり、三冊の本にもなった。題名はずばり『たったひとつの命だから』。つなげる言葉は「毎日楽しく笑え」「マイペースで生きる」「生きているだけでまるもうけ」「そっと優しく」「一人では生きていけない…」など、各人各様である▼重い問いかけだけに、軽々しくは答えられない。自分の人生に、思いを致した結果なのだろう。心に深く染みてくる。

筆洗 ,  中日春秋 2008年12月1日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-12-01 13:38 | 筆洗/中日春秋
中身を十分に理解しないまま口を開いている・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
中身を十分に理解しないまま口を開いている・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
牛や豚などがかかる病気に、口蹄(こうてい)疫がある。英語では、順序が逆でフット・アンド・マウス・ディジーズ。つまり「足と口病」である▼一方、なぜかは知らないが、フット・イン・マウスと言えば、失言しがちな、という意味。辞書によれば、だから、失言癖のことを口蹄疫とのしゃれで、フット・イン・マウス・ディジーズと言うらしい。こちらは、いわば「口に足病」▼さて、何かと騒ぎを引き起こすことの多いのが、麻生首相の「口」である。典型的なのが、最近、医師について「社会的常識がかなり欠落している人が多い」とやった発言。激しい抗議を受けて、陳謝し、発言を撤回した▼いちいち挙げないが、このパターンがお得意だ。<口より出せば世間>であり、しかも立場が立場。どうにも、言葉が軽すぎる。自民党内にも、さすがに批判の声が出ていて、「口」のせいで「足」の下が揺らぎ始めた格好だ▼「踏襲」を、ふしゅうと読んだりした時、本人は「単なる読み間違い」と涼しい顔だった。今、気になるのは、首相の発言が「単なる失言」かどうかである。広辞苑には「言ってはいけないことを、不注意で言ってしまうこと」とあるけれど、本当に「不注意」なだけか▼問題の中身を十分に理解しないまま口を開いている節がなくもない。もし、それが原因とすれば「口に足病」よりはるかに深刻である。

筆洗 ,  中日春秋 2008年11月22日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-22 14:40 | 筆洗/中日春秋
国全体のために何をすべきかに知恵を絞るのが仕事のはず・・・ 中日春秋 八葉蓮華
国全体のために何をすべきかに知恵を絞るのが仕事のはず・・・ 中日春秋 八葉蓮華
一体、何手読めるのか。これは、プロの囲碁棋士が最もよく聞かれる質問の一つであろう。「ひと目、千手です」。二十四世本因坊の石田芳夫さんはかつて、そう語ったそうだ(秋山賢司著『囲碁とっておきの話』)▼過ぐる日、津市の榊原温泉で行われた天元戦第一局の折、河野臨天元が言っていたのはこう。「まず、手が『見える』ことが大事です」。ひらめきと、それを裏打ちする読み。相俟(あいま)ってプロの力なのだろう▼さて、到底プロの仕事とは思えないのが「定額給付金」なる施策だ。そも政府とは、国民個々からお金を集め、そのまとまったお金で国全体のために何をすべきかに知恵を絞るのが仕事のはず。「配る」の答えは、どうにもアマチュアっぽい▼経緯もしかり。麻生首相が給付は全世帯対象と言った先から、いや所得制限が必要だとなり、それは難しいからと今度は高額所得者に辞退を促す、という話に。そして、ついに落ち着いた結論は前代未聞▼国の施策なのに、制限するも辞退を促すも、面倒な部分は自治体に任せるというのである。自治体で差が出たらどうするのか。とんでもない“地方分権”だ。当事者たちが怒るのは当然である▼景気刺激の効果も期待薄。でも国民は大喜び、かといえば、世論調査では六割近くが「評価せず」。麻生さんの「見える」と「読める」の力に大きな疑問符である。

中日春秋 2008年11月13日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-13 16:44 | 筆洗/中日春秋
ツケをいつか払わなければならない・・・ 筆洗 八葉蓮華
ツケをいつか払わなければならない・・・ 筆洗 八葉蓮華
<ふくらんだ財布が心を軽やかにする>。英国の劇作家ベン・ジョンソンの言葉である。金持ちであろうがなかろうが、人の心とはそんなものかもしれない▼だからといって、政府が決めた総額二兆円の定額給付金の支給により、心が軽やかになるかといえば心得違いである。生活を支援するためなのか、景気対策なのか。そもそも何のための支給かが、よく分からない▼戸惑いはあっても一人当たり一万二千円の支給を、ひたすら待ち望んでいる人はいる。以前、話を聞いた二十代後半の若者の顔が頭に浮かぶ。非正規職員として地方自治体で働く「官製ワーキングプア」である▼年収は二百万円を下回る。当日の財布の中身は五千円だった。これであと二週間過ごさないと、翌月のやりくりに苦しむという。この若者に限らず、経済情勢が激変する中、生活に困っている人にはもっと多く支給する必要がある▼それなのに、必要性を痛感していないと思われる人にも給付金は支給される。所得制限を設ける場合は千八百万円を下限としつつ、判断が各市町村に委ねられた。随分高額な下限であるし、事務の手間などを考えると、設けないところが増える予感がする▼金のなる木があるわけではない。元は国民の税金で、ツケをいつか払わなければならない。麻生政権は一体何をしているのか。そう思うと心が重くなる。

筆洗 ,  2008年11月13日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-13 16:37 | 筆洗/中日春秋
時代は大転換期・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
時代は大転換期・・・ 筆洗 中日春秋 八葉蓮華
十七歳が大人でないことは法律上からもよく分かっている。でも、子どもとは言いにくい。歌手の故尾崎豊さんは代表作の一つ『十七歳の地図』で<半分大人>と歌っている。言い得て妙である▼テレビで見ている限り、十七歳の選手はプレー中、大人の顔に見えた。「誰かに助けてほしい」と思うほど苦しんでいたとは意外だった。緊張が解けたのか、優勝スピーチで涙ぐんだ時は、子どもの顔になっていた▼男子プロゴルフツアーでプロ転向後、初めてツアーを制覇した石川遼選手のことである。高校二年生。可能性は計り知れない。大先輩の尾崎将司選手が言うように「うまい」ではなく「すごい」ゴルファーを目指しているのだろう▼自分は十七歳の時に何をしていたのか、つい振り返ってしまう。自分に何ができるのか、その前に一体何をしたいのか。まだよく分からなかった。同級生も似たり寄ったりだったと記憶している▼この難問、大人になっても解決できるとは限らない。いくつであれ、頭をよぎることがあると思う。もう一度十七歳になったつもりで新たな道を探すのか、大人の分別を働かすのかが人生の分かれ道となる▼時代は大転換期だけに、意に反して転身を考えざるを得ない人もいよう。いずれにせよ、石川選手ではないが「最後にいいことが待っている」と信じ、歩んでいきたいものである。

筆洗 ,  中日春秋 2008年11月4日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-04 16:51 | 筆洗/中日春秋