髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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カテゴリ:天風録( 23 )
イスラエル 生死がどうなろうと気にならない・・・ 天風録 八葉蓮華
イスラエル 生死がどうなろうと気にならない・・・ 天風録 八葉蓮華

十歳の少女からこんな言葉を聞いたら、びっくりするだろう。「朝、目がさめて生きていれば、その日何をするかを考える」。いつ死ぬかもしれないから将来のことなんか考えられない、というのだ

 パレスチナ自治区ガザでジャーナリスト藤原亮司さん(41)が聞き、四年前に本紙に寄稿している。イスラエルからさまざまな破壊を受けてきたガザ。子どもたちの乾ききった絶望感に、心が冷える思いがした

 ガザがまた攻撃されている。年末に始まった空爆以来、子どもを含めて約七百人が死亡したという。藤原さんには、以前泊めてもらった十一人家族の七人が亡くなった知らせも届いた。「大人も子どもも家の中で息を潜めている。緊張と恐怖は限界にきている」

 ガザ地区は逃げ場のない収容所のように見える。百五十万人が住む密集地は、高い塀で囲まれて、自由な出入りも許されない。そこに空から、海から、さらに陸の戦車部隊からも爆撃が加えられたら…

 かつてナチスに追われたアンネ・フランクは、隠れ家での日々に疲れて「今では自分の生死がどうなろうと気にならない境地になった」と、日記につづった。パレスチナの子らとどう違うのだろう。悲劇を経験したユダヤ民族だからこそ、深く分かるはずではなかったか。

天風録 中国新聞 2009年1月9日

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by hachiyorenge | 2009-01-09 23:00 | 天風録
「富久」困ったときはお互いさま・・・ 天風録 八葉蓮華
「富久」困ったときはお互いさま・・・ 天風録 八葉蓮華

 いよいよ年の瀬も押し詰まってきた。あすは、大みそか恒例の年末ジャンボ宝くじの抽せん会。一等と前後賞を合わせて三億円が当たる。「一年を締めくくる運試し」と、楽しみにしている人も多かろう

 宝くじの元祖とされる富くじ。江戸時代には各地で盛んになり、庶民もささやかな夢を託したようだ。年末の江戸を舞台にした「富久」という落語を思い出す。長屋に暮らす失業中の男の買った富くじが一等に当たる話

 近所に出掛けた間に長屋は丸焼け。住む家もない。幸い、長屋仲間の棟梁(とうりょう)が布団や釜と一緒に、当たりくじを収めた神棚を持ち出してくれていた。賞金にもらう千両の使い道を問われた男は「近所へのおはら(払)いをします」

 年越しの金を庶民がひねり出すのは、並大抵でなかったようだ。井原西鶴が「世間胸算用」で大みそかの夜、質店や古道具市に集う姿を描いている。古い傘や妻の帯をはじめ升、蚊帳…。背に腹は代えられなかったのだろう。ありとあらゆる物を換金しようという、浪速のバイタリティーさえ感じる

 三百年後の今、正月を前に派遣切りで職を失い、寮から追い出される人も増えている。民間の支援も動き始めた。「困ったときはお互いさま」。そんな長屋の付き合い方に見習えないものか。

天風録 中国新聞 2008年12月30日

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by hachiyorenge | 2008-12-30 22:38 | 天風録
暗い時代に、野心的な未来を描く自信に満ちている・・・ 天風録 八葉蓮華
暗い時代に、野心的な未来を描く自信に満ちている・・・ 天風録 八葉蓮華
今年、世界で最も活躍が目立った人物は誰か。米タイム誌が「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選んだのは、米国のオバマ次期大統領だった▲「暗い時代に、野心的な未来を描く自信に満ちている」ことへの期待感からだという。なるほどと、うなずく人は多いだろう。「チェンジ=変革」を掲げた演説のうまさは別格。人種の壁を乗り越え、空前の盛り上がりをみせた選挙で勝利を手中にした▲選ぶのは同誌の編集部員。昨年はロシアのプーチン前大統領だった。民主主義や自由を犠牲にしても国の安定を達成したという、皮肉っぽい理由だ。一九二七年に始まり、かつてはヒトラーやスターリンを選んだこともある。苦い歴史への複雑な思いも感じられる▲変わり種としては「(滅亡寸前の)地球」「コンピューター」「あなた」を選んだ年も。環境やネットの時代を反映した形だ。この伝でいけば、今年世界中を経済危機に陥れた「サブプライム」という怪物も、候補の一角に入りそう▲翻って日本では。内閣支持率は急落し、政治家は想像しにくい。元気印では、北京五輪女子ソフトで金メダルの上野由岐子投手。それにノーベル賞「語録」で心和ませる益川敏英さんらの顔も浮かぶ。この際、自分なりの「年の人」を考えるのもいいかもしれない。

天風録 中国新聞 2008年12月21日

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by hachiyorenge | 2008-12-21 23:00 | 天風録
ナメクジウオ。五億年の時を経ても変わらぬ姿・・・ 天風録 八葉蓮華
脊椎動物の祖先とされるナメクジウオ。五億年の時を経ても変わらぬ姿・・・ 天風録 八葉蓮華
ナメクジウオとは、いかにものろそうな名前だ。ところがイメージと違って、砂の上ではピョンピョン跳びはねる。長さは四センチほど。細長く平べったい姿は、愛嬌(あいきょう)がある。背骨に進化する前の、筋肉でできた棒状の脊索(せきさく)を持つ▲きれいな砂地にしかすめない。瀬戸内海でも、ほとんど姿が見られなくなった。ところがこの小さな生き物が、思わぬ形で人を動かす力を発揮した。竹原市の賀茂川河口に広がる「ハチの干潟」。そこを開発工事から救ったのは、ナメクジウオだった▲今では地元の小学生たちから「干潟の人」と呼ばれる岡田和樹さん(22)。高校時代、この干潟で五匹のナメクジウオを見つけた。「生きた化石」に胸が高鳴った。「手つかずの海辺がまだある」。そこへ、しゅんせつ土投入による藻場造成計画が浮上したのは三年前▲居ても立ってもいられなかった。市民に呼びかけ、何度も自然観察会を開いた。参加した人たちの間から「残さなければ」との声が広がり、一万六千人の反対署名に。計画は取りやめになった。この経過は、韓国で先月まであったラムサール条約締結国会議でも報告した▲ヒトなど脊椎(せきつい)動物の祖先とされるナメクジウオ。五億年の時を経ても変わらぬ姿は、変わりすぎた私たちに警告を発している。

天風録 中国新聞 2008年12月11日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-12-11 17:17 | 天風録
みんなが心から「グ~!」と言える日・・・ 天風録 八葉蓮華
みんなが心から「グ~!」と言える日・・・ 天風録 八葉蓮華
「あら、そう?」と首をかしげた人もいただろう。今年の新語・流行語大賞に選ばれたのは、アラウンド(約)四十歳を意味する「アラフォー」。テレビドラマで天海祐希さんらが演じたオシャレな女性たちのことである▲バブルの象徴だったディスコのジュリアナで派手に踊りを競った青春。一夜の夢から覚めると、仕事や結婚、子育てといった日常が待っていた。「サブプライム」景気で浮かれた果てに、大不況の影におののく今の世と、どこか重なる▲もう一つの大賞は「グ~!」。俳優としては鳴かず飛ばず。一から出直し、お笑い芸人でブレークしたエド・はるみさんのギャグだ。同じ「アラフォー」でもアリの歩みといった感じだろうか。北京五輪ソフトボールの「上野の413球」が特別賞になったように女性の頑張りが際立った一年だった▲「蟹工船」を読みふけるのは超貧乏の若者たち。「名ばかり管理職」でさんざん働かされ、「後期高齢者」の年金は記録が改ざんされていた。二代続けて政権を投げ出した首相から「あなたとは違うんです」と言われては腹が立とう▲「アラフォー」世代が夢見た、優雅な生き方のできる世の中が、この先訪れるだろうか。みんなが心から「グ~!」と言える日が近づいてくればいいのだが。

天風録 中国新聞 2008年12月2日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-12-02 11:53 | 天風録
癒着を防ぐため再選を禁じている本当の「コスタリカ」・・・・ 天風録 八葉蓮華
癒着を防ぐため再選を禁じている本当の「コスタリカ」・・・ 天風録 八葉蓮華
九州と四国を合わせたほどの広さに、約四百万の人口。コーヒーとバナナのほかに電子機器の輸出が伸びているという。こんな中米の小国、コスタリカが総選挙の時期になると注目を浴びる▲日本では、同じ選挙区の現職二人が小選挙区と比例代表で交互に立候補することを「コスタリカ方式」と呼んでいる。自民党本部はこの方式の廃止方針を打ち出していたが、次期衆院選の広島3区では継続することになった▲比例中国の増原義剛氏(63)が広島3区に、前回広島3区で当選した河井克行氏(45)が比例中国に回る。双方が譲らず、この方式で決着せざるを得なかったようだ。小選挙区比例代表並立制に移行したとき、中選挙区からあぶれた候補の調整に編み出した苦肉の策である▲名付け親は森喜朗元首相。地元と議員の癒着を防ぐため再選を禁じているコスタリカの選挙制度をヒントにしたという。だが、理念はまったく違う。勝手に趣旨を変えるのは失礼だから、この際、呼び名を返上してはどうだろう▲コスタリカは憲法で規定した「軍隊を持たない国」。非武装永世中立国でもある。平和外交を推し進め、軍事に費やす予算を教育と福祉に注いできた。同じ「平和憲法」を持つ日本が学びたいのは、こちらのコスタリカ方式だ。

天風録 中国新聞 2008年11月23日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-23 14:55 | 天風録
イーミュールと呼ばれるソフトて捕まる・・・ 天風録 八葉蓮華
イーミュールと呼ばれるソフトて捕まる・・・ 天風録 八葉蓮華
児童ポルノの動画を、ネットで海外に提供する目的で持っていた―。そんな疑いで逮捕された三人の中に、三次市の会社員がいた。「まさか」と驚いた人もいるだろう。ファイル交換ソフトがあれば、どこでも可能なのだ▲このイーミュールと呼ばれるソフト。世界で数億人が利用しているといわれる。お役所などのデータ漏れですっかり悪者にされたウィニーと同様に、動画や音楽などを多数のパソコン同士で交換できる。データを保存しておけば、いつでもネット接続して使える仕掛けだ▲加えて日本では法的規制の「まさか」もある。実は、児童ポルノの画像を持っていただけでは罰せられない。裸の幼子のかわいい表情などを撮影した写真やビデオを持っていて捕まるのでは困る、というのも一理ある。それが、世界の人々からは、規制の甘い国と受け止められてもいるようだ▲今回のケースでも一週間で海外の約二十四万人が接続し、動画を見ていたらしい。画像を流された児童らには、たまらない苦痛だろう。大人になっても恐怖感にさいなまれるという証言もある▲「まさか」は、逮捕者たちも感じたかもしれない。地球の裏側のブラジルからの情報で突き止められたから。七十五カ国の連携捜査という、ネット監視の目も光っていた。

天風録 中国新聞 2008年11月14日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-14 17:58 | 天風録
いつか新しい「My Revolution」が聴けるだろうか・・・ 天風録 八葉蓮華
いつか新しい「My Revolution」が聴けるだろうか・・・ 天風録 八葉蓮華
衝撃だった。これが新しい時代の音なのか。急に上がり下がりするアップテンポの曲調。一九八〇年代半ばにヒットした「My Revolution」を、初めて聴いたときのことだ。渡辺美里さんの力強い歌声もあって今も耳に残る▲この歌をきっかけに、「コムロ」という名前が頻繁に聞かれるようになった。十年後には音楽プロデューサーとして、安室奈美恵さんらを登場させ、相次ぐミリオンセラーで一世を風靡(ふうび)した。詐欺に手を染め、「小室哲哉容疑者」になるとは思いも寄らなかった▲音楽的な才能の開花は早かった。三歳でバイオリンを習う。大阪万博で見たシンセサイザーを、中学時代には使いこなすようになっていたようだ。人の声に合わせた音づくりは、このころ培われたのかもしれない▲純粋すぎる面もあったのか、「人との付き合いは苦手」だったという。コンビニ弁当だけでも平気なのに、周りには派手に振る舞う。海外での事業へ踏みだそうとして、多額の負債を抱え込んだ▲時代をプロデュースしてきたはずが、時代に見放されヒット曲とも縁遠くなっていた。涙ぐんだ顔で終わるのでは寂しすぎる。自らをプロデュースし直すこともできるはず。いつか新しい「My Revolution」が聴けるだろうか。


天風録 中国新聞 2008年11月5日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-11-05 17:39 | 天風録
読書週間。活字の底力・・・ 天風録 八葉蓮華
読書週間。活字の底力・・・ 天風録 八葉蓮華
「本を差し入れてほしい」と、ロサンゼルスで自殺したとされる三浦和義元社長は求めていた。長く拘置されて、外と遮断された生活。本という「窓」との接触がなければ、とても精神が持たなかったに違いない▲元社長は差し入れを許されたが、旧ソ連の強制収容所は厳しかったという。亡くなった作家米原万里さんは、かつて収容されていた女性からこう聞いた。「重労働やひもじさにも、寒さやノミにも耐えたが、本が禁じられたのはつらかった」▲発明されたのは思わぬ方法である。夜の暗闇の中で、それぞれが記憶の中の本を読み上げ、ほかの人が補っていくという「エア読書」。短編から「戦争と平和」「白鯨」など長編まで読み続けることで、過酷な日々を持ちこたえたという▲人の心が崩れそうになるのは鉄格子の中だけではない。いじめや虐待に遭ったり、生き方に迷った時もそうだろう。引きこもり経験のある作家石田衣良さんは、本を頼りに「自分は誰か」を考えた。「本に命を助けられた経験のない人はいないんじゃないか」と本紙インタビューに答えている▲本は楽しみを与えてくれる。自分の世界を広げてくれる。それだけでなく心の危機を乗り越える手だてにもなる。まさに「活字の底力」といえようか。きょうから読書週間。

天風録 中国新聞 2008年10月27日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-10-27 21:08 | 天風録
「徳川美術館の名品」 窮屈さを辛抱する・・・ 天風録 八葉蓮華
「徳川美術館の名品」 窮屈さを辛抱する・・・ 天風録 八葉蓮華
駕籠(かご)といったら何を連想するだろう。童謡の「お猿のかごや」だったり、落語などに出てくる雲助の世界だったり、人によってさまざまに違いない。座る部分を一本の棒につるして、前後を担いで運ぶシンプルな乗り物だ。江戸時代に担ぎ手を雲助と呼んだのは、客を求め雲のように居場所を定めないかららしい▲福山市の広島県立歴史博物館で始まった「徳川美術館の名品」展で見たお姫さまの駕籠は、これとはまるで別世界だ。全体に蒔絵(まきえ)細工が施され、豪華そのもの。「客席」の壁面や内部も黄金色に輝く。思わず見とれてしまうほどである▲ただ、乗り心地となると話は別だ。高さは一メートルばかり、広さは畳一枚分もない。格式を重んじた時代だけに、正座が基本である。テレビで今話題の篤姫も、揺られながら江戸城の大奥に入ったという。セレブもさぞ大変だっただろう▲では、庶民はどうか。「住吉駕籠」という上方落語では、二人の客が中で争い、底が抜けてしまう。前後の雲助と合わせて足が八本になり、一緒に走る。見ていた人が「あれがほんまの蜘蛛(くも)駕籠や」でオチとなる▲温暖化などどこ吹く風の地球に優しい乗り物。それだけに、お姫さまにとっても庶民にとっても、窮屈さを辛抱する道中だった点では変わりがなさそうだ。

天風録 中国新聞 2008年10月18日

八葉蓮華、Hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2008-10-18 22:27 | 天風録