髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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カテゴリ:正平調( 128 )
「キャンドルナイト」一年で一番短いその夜をロウソクの明かりで過ごす・・・ 正平調 八葉蓮華
 「暑い」と口にしても、暑さが消え去るわけではない。そうと分かっていても声に出てしまう。それが梅雨特有の蒸し暑さだ。「たゞあつし起(おき)てもゐてもころんでも」(正岡子規)

 モンゴルに留学した知人の話を思い出す。草原はこの時季、日本より強い日差しが注ぐ。ところが日陰は驚くほどひんやりしている。空気が乾いているからだ。日本に来たモンゴル人は「暑い」とこぼすが、それは身にまとわりつく湿気のせいである

 「梅雨期になるとまるで水蒸気の函(はこ)の中に万象がつかってしまう」。詩人の金子光晴はそう書く。それでも日が雲に隠れると、風がつかの間の涼を運ぶ。ここしばらくは雨の日が続くそうだが、にわか雨で急に冷え込むこともある。空模様には注意した方がいい

 商店街を歩いていると、道端にロウソクが並んでいた。ペットボトルを切った容器の中で小さな炎が揺れる。きのうは夏至だった。一年で一番短いその夜をロウソクの明かりで過ごす「キャンドルナイト」が、今年も各地で行われた

 夜、電灯を消すと闇が迫る。クーラーを消すと蒸し暑さが押し寄せる。それが夏だとかみしめる。1年かけて太陽の周囲をめぐる地球の動きを、あらためて想像してみる夜である

 一夜明けて、きょうからは夜が徐々に長くなる。月の光もさえざえとその輝きを増していく。寝苦しい夜が続くが、時には移ろう自然と向き合って過ごすのもいいか。

 正平調 神戸新聞 2010年6月22日
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by hachiyorenge | 2010-06-22 23:56 | 正平調
「元の木阿弥」政治とカネや普天間問題の迷走に明け暮れた150日間・・・ 正平調 八葉蓮華
 「元の木阿弥(もくあみ)」という言葉がある。いったんよくなっても、再び以前の悪い状態に戻ることだ。なぜそういうのか、語源を調べてみた

 戦国時代、ある武将のシを隠すため、木阿弥という男が替え玉にされた。しかし、シ去を公表する段階で用済みとなったことから、この言葉が生まれた。別の説もある。朱塗りのおわんの表面がはがれて「元の木(もく)わん」になった。それが「木阿弥」に変化したという解釈だ

 由来がどうであれ、落胆させられる言葉である。多くの重要法案を廃案や継続審議にして、国会が閉会した。会期延長でもめた末、急ぎ足で幕を下ろした展開に、この言葉を思い浮かべた

 用済みとされた木阿弥が前首相といいたいわけではない。政権交代で国会も変わるかと期待したのに、見事に裏切ってくれた。美しく見えた塗装がはがれると、元のままの古い地肌がのぞいた。そんな印象だ

 郵政改革法案はあらためて審議した方がよいだろう。だが、地球温暖化対策基本法案や労働者派遣法改正案などは、どう取り組むか、少しでも実のある議論が聞きたかった。政治とカネや普天間問題の迷走に明け暮れた150日間が惜しまれてならない

 「暮らしのための政治」「責任力」…。いつか聞いた言葉である。やってくれると期待した方が悪かったのか。参院選への動きが加速するが、肩すかしをくらった今の気分をいえば、やっぱり「元の木阿弥」である。

 正平調 神戸新聞 2010年6月17日
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by hachiyorenge | 2010-06-17 23:56 | 正平調
公共事業や格差を生む市場原理に頼らない「第三の道」・・・ 正平調 八葉蓮華
 数学の授業で苦しんだ記憶がある。連立方程式である。二つ以上の方程式に共通する「x」や「y」の数値を求める問題だ。答えを導くには、つぼを押さえた着眼点が要る

 永田町でも「連立方程式」の解き方が注目された。閉会目前の国会を延長するか。予定通り閉会して7月11日の参院選投開票を目指すのか。決着を迫られた政府、与党幹部が何度もこの言葉を口にしたからだ

 方程式のxやyにはどんな数を当てはめてもよい。ただし、個々の方程式には特定の数しか適合しない。高い支持率のまま参院選に臨みたい民主党と、郵政改革法案成立を最優先する国民新党とでは、方程式が異なる。共通する答えを探す協議はきのう未明まで続けられた

 結局、郵政法案は参院選後に先送りとなり、国民新党の亀井静香代表が「民主党の約束違反」を理由に担当相を辞任した。しかし、連立は維持するという。この結論自体がややこしい連立方程式に映る

 菅直人首相は所信表明演説で「経済・財政・社会保障の一体的立て直し」を明言した。国は借金で首が回らない。公共事業や格差を生む市場原理に頼らない「第三の道」には期待したいが、難問山積で、実現には相当骨が折れそうだ

 こちらは日本再生への連立方程式といっていい。本当に景気回復や暮らしの安全・安心につながるのか。もしそうなら、国民も一緒になってxやyの解き方を考える必要があるだろう。

 正平調 神戸新聞 2010年6月12日
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by hachiyorenge | 2010-06-12 23:55 | 正平調
戦災復興の象徴でもあった花時計 記憶を伝えてこそ、平和の意味も心に響く・・・ 正平調 八葉蓮華
 神戸市役所の山側に、日本で最初の花時計がある。市民有志が市に寄贈した歴史を知る人は、もう少ないかもしれない

 市の計画に賛同する市民や企業が募金し、1957年4月に完成した。最新技術の粋を集めた直径6メートルの時計は珍しかったのだろう。官民協働の成果は評判を呼び、訪れる人が絶えなかったという

 そのころ、花時計は世界各国で建設が相次いだ。花時計に詳しい神戸市OBの矢木勉さんは「第2次世界大戦後の平和を享受する気持ちの表れでは」と分析する。それから半世紀を経て、今度は市民の側から、戦争の体験を後世に残す碑の計画が提案された

 戦時中、神戸で空襲に遭い、炎の海で命を奪われた人は8千人を超えるとみられる。その名前を調べ直し、記す刻銘碑の建立を「神戸空襲を記録する会」が市に要望した

 同会は空襲のシ没者名簿への登録を呼びかけ、30年余りで1194人分を集めた。その何倍ものシ者たちは、名前さえ分からないままだ。「戦争で何が起こるか、普通に暮らしていた人がどんな目に遭うか、この名前から想像してもらえる」。同会代表の中田政子さん(64)は、市との協働による碑の建立を期待し、募金活動などを考えている

 神戸が焦土と化した神戸大空襲から5日で65年となった。戦災復興の象徴でもあった花時計のそばに、刻銘碑を置けないだろうか。無念のシの記憶を伝えてこそ、平和の意味も心に響く。

 正平調 神戸新聞 2010年6月6日
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by hachiyorenge | 2010-06-06 23:56 | 正平調
「麦の秋」春と盛夏の間にあたるこの季節は、自然が夏色に装いを変える・・・ 正平調 八葉蓮華
 季節は初夏なのに、今ごろの時期を「麦の秋」という。昨年の秋にまいた麦が黄金色の穂をたっぷり実らせるからだ

 兵庫県内には、西日本最大の大麦の産地がある。加古川市と稲美町にかけて広がる400ヘクタールの畑が収穫の最盛期を迎えた。一面の景色が「まるで金色の大海原」だと、本紙東播版が伝えていた。穂を揺らす風の中で深呼吸したくなる

 目を楽しませるのは麦畑だけではない。春と盛夏の間にあたるこの季節は、自然が夏色に装いを変える。姫路城の「千姫の小径(こみち)」では水辺のハナショウブが薄紫色の花を咲かせる。深紅や黄色などが鮮やかなバラも見ごろだ。さまざまな花便りが各地から届く

 きょうから6月。古名は「水無月(みなづき)」だが、もともとは水の豊かな月を意味する「水(みな)月」だったとの説がある。「田に水をたたえる月」ともされる。「麦の秋」が終われば梅雨はもう目の前だ。集中豪雨はごめんだが、恵みの雨なら降ってほしい

 米軍普天間飛行場移設の「辺野古回帰」で連立政権の一角が崩れ、政治は土砂降りの荒れ模様だ。気象庁は「非常に激しい雨」のことを「滝のように降る」と表現するが、内閣支持率は滝のように落下し、「首相辞任」の声が飛び交う

 政権は危険水域に突入した。政治の混乱は生活にも影響する。「6月を奇麗な風の吹くことよ」(正岡子規)。事態を収め、この句のように、新しい政治の風を一刻も早くと願う。

 正平調 神戸新聞 2010年6月1日
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by hachiyorenge | 2010-06-01 23:56 | 正平調
米軍普天間「世界一危険な」飛行場移設先・・・ 正平調 八葉蓮華
 沖縄・辺野古の沖にある長島から北西を望むと澄んだ海が広がっている。リーフ(環礁)に当たる波が白くはじけ、浅瀬に模様を描く

 一帯は、サンゴ礁や藻場が広がり、国の天然記念物ジュゴンの生息地になっている。迷走の末に、鳩山首相が米軍普天間飛行場の移設先に決めたのが、キャンプ・シュワブ沿岸部に位置する辺野古崎である

 ジュゴンの保護運動をする名護市議の東恩納(ひがしおんな)琢磨さんは言う。「ここには、えさ場になる広大な浅瀬がまとまって存在する。豊かな自然とジュゴンが生きる環境を壊してもいいのですか」

 一方、14年前に返還が決まった普天間飛行場は、周りに学校や病院、住宅などが密集し、「世界一危険な飛行場」とも言われる。6年前には、米軍ヘリの墜落事故もあった。この基地の軍用機による事故は、年に2件を上回るペースで起きているそうだ

 基地に張りつくように、佐喜眞(さきま)美術館がある。丸木位里、俊夫妻が集団自決を描いた「沖縄戦の図」で知られる。かつての基地の一部が返還されて建てられた。平和な暮らしを求める沖縄の人々の願いが込められている

 移設先を「最低でも県外」としていた鳩山首相の言葉は、結局、ほごにされた。期限にこだわらず時間をかけて検討すべきとの声も沖縄で聞いた。辺野古の青い海と「沖縄戦の図」に向き合えば、誰でもそうした気持ちになる。じっくり考える時間はないのだろうか。

 正平調 神戸新聞 2010年5月27日
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by hachiyorenge | 2010-05-27 23:56 | 正平調
チャンスでもシュートよりパスを選ぶ「決定力」不足は日本社会を映し出す鏡・・・ 正平調 八葉蓮華
 最近は「サムライブルー」と呼ぶらしい。サッカーの岡田ジャパンが合宿に入った。W杯の開幕まで、あと3週間もない

 課題はやはり「決定力」だろうか。サッカーはシュートを打ってもなかなかゴールに結びつかないが、打たなければ点は入らない。チャンスでもシュートよりパスを選ぶ場面が続くのはもどかしい

 スポーツライターの杉山茂樹さんは「決定力不足は日本社会を映し出す鏡」と書く。シュートを強引に狙うと冷たい視線を浴びる。求められるのはチームワーク。「中盤でパスを鮮やかに回す姿こそサラリーマン像にマッチしている」(「『決定力不足』でもゴールは奪える」)

 歴史をたどればサッカーは個人主義の色合いが強いスポーツだった。英国の古くからのフットボールは、われ勝ちにボールにサッ到してゴールを目指し、乱闘によるシ者も出た

 19世紀後半にルールが統一されても選手はできるだけ長くボールを持ってゴールを決めようとした。労働者の間にサッカーが広まり、勝利のためドリブル中心からパス中心の試合に変わった。「労働者たちの団体精神がブルジョア階級の個人主義にとってかわり、サッカーは文字どおりの団体競技へと変化した」(アルフレッド・ヴァール著「サッカーの歴史」)

 組織力重視になっても個人の闘いが基本にある。失敗を恐れずにシュートを打ってほしい。そして、「世界を驚かす」場面を見たい。

 正平調 神戸新聞 2010年5月22日
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by hachiyorenge | 2010-05-22 23:56 | 正平調
何も求めず散歩に出かけるとその瞬間から時間はゆっくりと流れ始める・・・ 正平調 八葉蓮華
 散歩の情景を淡々と描く漫画があった。20年も前の連載を集めた谷口ジローさんの作品集「歩くひとPLUS」(光文社)が発行され、懐かしくて手に取った

 静謐(せいひつ)な物語の世界が立ち現れる。会社勤めらしい主人公は妻と犬と暮らす。折々に街や川べりを歩く。光と影、風と水を巧みに表し、道に映る木の影が美しい。大事件は起こらない。頭にサッカーボールが当たり眼鏡を踏み割ったり、酔っぱらって侵入したマンションの屋上で夜明けを迎えたり(これも散歩なのだ)

 各回8ページほどの全18話を続けて読むと、作者のもくろみが明らかになる。せりふを極力使わない。表情や背景の描写で、状況や感情を伝えようとする

 見知らぬ年配の男と歩く速さを、ついつい競ってしまう第9話は、せりふがなくなりスタスタといった擬音だけになる。炎天下、よしずを家に運ぶ第16話に至っては擬音さえ消える。でも、せみ時雨はやかましく、家に着いてビールを飲むと、のどが鳴る。はっきり聞こえる

 何も求めず散歩に出かけるとその瞬間から時間はゆっくりと流れ始める‐。作者は、あとがきにそう書いた。静かだから葉ずれが聞こえ、雲の流れに目を向ける。無駄を省き、豊かさを描いた

 携帯電話を持つ身に、この静けさは、もうないのかもしれない。それでも散歩がしたくなった。きょうはいつもの駅のひとつ手前で下車し、風薫る街を歩いてみようと思う。

 正平調 神戸新聞 2010年5月17日
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by hachiyorenge | 2010-05-17 23:56 | 正平調
世界中が燃え上がる祭典で、日本の輝く姿、全員の協調と連携が欠かせない・・・ 正平調 八葉蓮華
 最も血を沸き立たせるスポーツとは何か。その答えは、国や地域で異なる。大相撲を見て手に汗する日本人の心情は、クリケットに熱中する英国人には恐らく、ピンとこない。その逆も言える

 だが、このスポーツだけは地球上の大半の人々を熱くさせる。サッカーである。その最高の舞台であるワールドカップ南アフリカ大会の日本代表が決まった

 今回は、登録23選手のうち15人が初選出だ。兵庫県ゆかりの選手も2人含まれる。宝塚生まれの岡崎慎司選手(清水)とヴィッセル神戸の大久保嘉人選手で、神戸からの代表選出は初めてとなる。ともに得点力が要求されるフォワードだ。獅子奮迅の活躍を期待したい

 日本の強みを、岡田武史監督は「ハエがたかるように、何度もチャレンジする」戦い方だと語った。体格に勝る外国選手には、小回りの利く機敏な動きで対抗することが不可欠ということだろう。うるさいハエはやがて鋭い針を持つハチに姿を変えて、敵を刺す。そんな展開に持ち込めば勝機はある

 日本はサッカーの原型の一つとされる蹴鞠(けまり)を生んだ国だ。国際サッカー連盟のホームページでそう紹介されている。鞠を落とさずにけり続ける足技は、全員の協調と連携が欠かせない。それこそ日本が得意とするところではないか

 4年に1度、世界中が燃え上がる祭典で、日本の輝く姿を見たい。そして世界は一つだと、サッカーを通して感じたい。

 正平調 神戸新聞 2010年5月12日
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by hachiyorenge | 2010-05-12 23:56 | 正平調
基地を減らそうと動いたこと「沖縄県民の気持ち」未来につながる・・・ 正平調 八葉蓮華
 「知らしむべからず、由(よ)らしむべし」。論語の言葉を元にしたことわざだが、岩波新書の「ことわざの知恵」に怖い誤用が載っている

 「べし」は可能を表す助動詞だ。十分な知識のない民衆に政策を理解させることは難しいが、為政者の政策が間違っていなければ、従わせることはできる。その意味が、民衆には何も知らせずただ従わせるのがいい、と歪曲(わいきょく)されて使われてきた

 この人の場合、どうか。本人の意図はともかく、結果として誤用のような状況を生んでいると思えてならない。先日、沖縄を訪問した鳩山首相である。米軍普天間飛行場の移設問題で、沖縄県内への移設を明らかにした

 記事には「事実上」という言葉が出てくる。首相が具体的な案を口にしていないからだ。「沖縄の負担を減らすため、最大限に努力する」と、まだ腹案があるかのようなそぶりも見せるが腹の中は見えないままである

 腹をくくって沖縄に行き、腹を割って話すのかと思っていたら、肝心のことは口にせず、頭を下げただけで帰京してしまった。きょうは官邸で移設先として名前を挙げた鹿児島県・徳之島の3町長と会う。「首相の真意を聞きたい」と町長の一人が言っているが、沖縄県民の気持ちも同じに違いない

 沖縄から基地を減らそうと動いたことは評価したい。未来につながる、はらわたに染みるような落としどころを見つける。その時間も策も、まだあるはずだ。

 正平調 神戸新聞 2010年5月7日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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by hachiyorenge | 2010-05-07 23:56 | 正平調