髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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カテゴリ:正平調( 128 )
「われに五月を」さわやかなはずの季節が騒々しい・・・ 正平調 八葉蓮華
 新緑、若葉、風薫る…。5月を表す言葉はさわやかだ。春は寒暖の差が大きく日照時間も短かったが、気象庁によると、今月は全国的に晴れの日が多いらしい

 5月というと詩人・歌人の寺山修司が思い浮かぶ。「二十才 僕は五月に誕生した/僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる」。「五月の詩」と題された作品は今もみずみずしい。寺山は5月生まれではないが、春の訪れが遅い青森で育ち、この季節がとりわけ好きだった

 こんな詩や短歌などを収めた第1作品集を出したのは21歳のときだ。ネフローゼのために19歳で入院し、当時は生とシの境をさまよっていた。寺山の才能を惜しんだ編集者が短い一生の記念に、と出版社にあっせんし、千部が発行された

 「われに五月を」。生きたいとの寺山の叫びのような書名だ。願い通りに新たな「命」を得た寺山は、その才を一気に開花させ演劇、映画、評論、作詞など多彩な分野で活躍する。そして、駆け抜けるように47年の生涯を閉じた

 くしくも27年前の5月に亡くなった。三回忌にこの本が復刊され、寺山の母は「五月に咲いた花だったのに散ったのも五月でした」の言葉を寄せた

 今「われに五月を」と叫びたいのは、この国の首相かもしれない。米軍普天間飛行場移設問題を月末までに決着させるとし、窮地に立っている。こちらは「5月危機」が現実味を帯びる。さわやかなはずの季節が騒々しい。

 正平調 神戸新聞 2010年5月1日
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by hachiyorenge | 2010-05-01 23:56 | 正平調
昭和の懐メロを歌う「あの歌この歌」時代を映す歌謡曲の調べが人々を魅了する・・・ 正平調 八葉蓮華
 浅草には雷門や浅草寺があり、建設中の新タワー「東京スカイツリー」が望める。ほかにも皇居の周辺や、名店がひしめく銀座など、東京の観光スポットは多い。観光客数は、年間4億人を超える

 その東京観光で多くの人に親しまれてきたのが「はとバス」だ。終戦から4年後に半日間の定期観光事業を始めた。ガイドは5日間で猛特訓したという。やがて高度成長期に入り、ピークの1965年には122万人が乗った

 東京タワーなどの名所が次々とでき、人気は定着。作家の川端康成は「女であること」に「夜のお江戸コース」を登場させている。映画の「ALWAYS 三丁目の夕日」には、営業所の看板も出てくる

 いま人気を集めるのが、昭和の懐メロを歌う「あの歌この歌 東京ドライブコース」だ。往年のガイドと「有楽町で逢(あ)いましょう」や「銀座カンカン娘」などを歌いながら、ゆかりの地を巡る。1日だけの予定だったが、申し込みが殺到し、6月末まで延長された

 兵庫でも、JR加古川線で市民グループが歌声列車を運行している。生バンド付きで懐メロなどを熱唱するのが受け、毎回、定員の5倍もの応募があるそうだ。昭和への懐かしさに加え、時代を映す歌謡曲の調べが人々を魅了する

 黄金週間が迫ってきた。景気回復を実感できない中、自宅で過ごす人も多いようだ。せめて懐かしの歌を口ずさみ、想像の中で街巡りを楽しみたい。

 正平調 神戸新聞 2010年4月26日
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by hachiyorenge | 2010-04-26 23:56 | 正平調
青海省の大地震、標高4千メートルといえば富士山より高い・・・ 正平調 八葉蓮華
 「玉樹」はチベット語の「王朝の遺跡」に由来すると聞いた。中国西部の青海省玉樹県。このチベット族の自治州を大地震が襲った

 泥に埋もれた現地の写真を見て、11年前の台湾大地震の被災地を思い出す。陸軍が調達したトラックの荷台に揺られ山間部の震源地へと向かった。「ここに村があった」と聞き、息をのむ。一面の土砂で何もない。住民が懸命に惨事を伝える。「山が飛んできたんだ」

 青海省の地震のマグニチュードは7・1とされ、阪神・淡路大震災とほぼ同じだ。東京大学の研究者が、本紙の取材にこう答えている。「プレートの横ずれ地震で、震源が浅い点も、大震災によく似ている」。現地の住民は、私たちが体験したあの揺れに襲われたのか

 大震災の朝も寒さに震えたが、青海省の被災者は氷点下4度の屋外で、救援を待つ。標高4千メートルといえば富士山より高いが、寒さに耐えるテントも毛布もない。子どもたちを真ん中に体を寄せ合う人々の写真が、被災地の窮状を物語る

 地震の発生は午前7時50分だ。救出活動の軍当局者が「児童や生徒の命が最優先だ」と語っている。多くの校舎が倒壊し児童や生徒が生き埋めになった。時間とともに、犠牲者に占める子どもの割合が高くなっている。2年前の四川の悲劇が頭をよぎる

 救助を待つ人も支援物資を待つ人も、生きるためにぎりぎりの戦いを続けている。凍(い)てつくチベット族の聖地で。

 正平調 神戸新聞 2010年4月16日
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by hachiyorenge | 2010-04-16 23:56 | 正平調
「たちあがれ日本」船出の前から行く末が案じられ・・・ 正平調 八葉蓮華
 芸術とファッションの国、イタリアは、政党の命名も振るっている。中道左派のある政党連合は、平和の象徴とされる植物にちなんで「オリーブの木」と名付けられた

 結成は1995年、首相の汚職疑惑で、国民が政治とカネの問題にうんざりしていた時期である。清新な名前のイメージも手伝ったのか、翌年の総選挙で大躍進し、いきなり政権を獲得した

 一方、追われた政権党は「フォルツァ・イタリア」だった。「頑張れイタリア」という意味だ。この党も、疑獄事件で既成政党が崩壊し、政治刷新の期待を背負って登場した経緯がある。サッカーチームを応援するような快い響きが親しみを持たれた理由だろう

 日本でもきょう、新しい政党がまた一つ誕生する。「たちあがれ日本」だ。「すすめ日本」なども候補として挙がったが、民主党政権では日本はだめになるという危機感が、この言葉を選ばせたという

 「たちあがれ」が「フォルツァ」などのように国民の心を奮い立たせることができるか。「立ち枯れ」ではとの冷やかしも聞こえる。確かに、70歳近い平均年齢や主要メンバー間の政治理念の違いなどをみても前途多難に思える

 名前の印象は大事だ。しかし、名前で政治をするわけではない。イタリアの政党も政権を担い、それなりの実績を示した。名前に負けない働きこそ、大切である。船出の前から行く末が案じられるような新党では情けない。

 正平調 神戸新聞 2010年4月10日
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by hachiyorenge | 2010-04-10 23:56 | 正平調
互いの文化を大切にする、当たり前のことの積み重ね・・・ 正平調
 韓国の国花である木槿(むくげ)は、夏から秋にかけて次々と大輪の花を咲かせる。このため、他国による支配や弾圧に屈しなかった歴史を象徴する花ともされている

 日本統治下の朝鮮で暮らす一家の物語を、東京の前進座が先ごろ劇にして演じた。創氏改名で日本名の使用を強いられ、憲兵に大切な日記帳を焼かれたり、自転車を奪われたりする。そんな受難の日々を兄テヨルと妹スンヒィの目を通して描いている

 劇では街に桜の木を植える一方で、木槿は処分するよう命じられる。一家の庭にある木槿は、オモニ(母)が嫁いだときに持参した木だ。「言葉を封じても思いは消せない」。日本の圧政について語るアボジ(父)のせりふが胸に刺さる

 韓国系アメリカ人のリンダ・スー・パークさんが書いた小説「木槿の咲く庭」(新潮社)が原作である。米国生まれのリンダさんは、日本支配下の朝鮮史を知らなかった。父母から聞いた話を元に、小説にしたそうだ

 ことしは、日本が当時の大韓帝国を併合し、朝鮮総督府を置いてから100年という節目の年に当たる。劇は太平洋戦争開戦から日本の敗戦に至る両国の「暗黒時代」を背景にしている

 演出した十島英明さんは「真の友好関係を築く担い手になろう。そのメッセージが作品の要」と語っている。歴史を直視し、互いの文化を大切にする。当たり前のことの積み重ねから日韓の友好という大輪の花を咲かせたい。

 正平調 神戸新聞 2010年4月5日
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by hachiyorenge | 2010-04-05 23:56 | 正平調
桜の満開、偶然にも、この時期に雪月花がそろった・・・ 正平調 八葉蓮華
 北国に自生する雪椿(つばき)という花がある。真っ白な雪と赤い花。鮮やかな対比が目に浮かぶようだ。では、雪に桜なら‐。そんな風景が思いもかけず、立ち現れた

 強い寒気の影響で、きのうは兵庫県内も軒並み真冬のような冷え込みとなった。神戸ではその前夜から雪やみぞれが時折舞い、但馬では積雪を記録した。一方で、桜の開花が進む。ピンクの花びらに雪が舞い散る様子が、あちこちで見られた

 雪月花は、日本の四季の象徴だ。雪は冬、花は春、月は秋を代表する。万葉集では花は梅を意味したが、平安以降は次第に桜を指すようになったという。ただ、雪と桜の二つを同時に目にする機会は多くない。天気に振り回される日々が続くが、自然の計らいに感謝する気持ちの余裕も持ちたい

 俳人の宮坂静生さんによると、日本人は雪と花に四季の情緒だけではなく、さい先のよい兆しも見て取った。「み吉野の山べにさけるさくら花雪かとのみぞあやまたれける」(紀友則「古今和歌集」)。吉野の桜を雪に見立てたこの和歌は、そんな心の表れだという

 このところ、朝夕は0度前後の寒さだったが、日差しには風光る季節を感じた。きょうからは戻り寒波も遠のき、徐々に暖かくなるそうだ。桜の満開は間近に迫っている

 そういえば、きのうは十五夜の満月でもあった。偶然にも、この時期に雪月花がそろった。世の中がよくなる兆しであれば、いいのだが。

 正平調 神戸新聞 2010年3月31日
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by hachiyorenge | 2010-03-31 23:56 | 正平調
ネット検閲「カーテン」情報の流れは誰にも止めようがない・・・ 正平調 八葉蓮華
 竹はまっすぐに伸びる。生命力が旺盛で、寒さにも耐える。縦にすっぱりと割れるが、横からの圧力にはめっぽう強い。それがこの植物の特徴だ

 東西冷戦の時期、中国が西側との情報などの行き来を制限したことがある。欧州では、こうした東西間の壁を「鉄のカーテン」と表現したが、中国の場合はアジアの竹の強靱(きょうじん)さにたとえ、「竹のカーテン」と呼ばれた

 その中国が開放路線に転じて久しい。世界同時不況の中でも驚異的な成長を持続し、いまや世界経済になくてはならない存在だ。「竹のカーテン」も過去の話だと思っていたが、そうとも言い切れない状況になってきた

 米ネット検索最大手、グーグルが中国本土から撤退し、香港経由でのサービスに切り替えた。政治的な言葉に対する中国政府の検閲を批判してのことだ。だが早速、特定サイトの接続に問題が生じた。中国当局による接続制限の可能性があるという

 中国がどのような主張をするにせよ、そもそも開かれたネットの世界に障壁は似合わない。文字通り木に竹を接ぐようなものである。老子のいうように、水は高きより低きへと流れるのが自然だ。情報の流れも同じだろう。自然な流れは誰にも止めようがない

 「その身が正しければ、命令しなくても行われる」。論語の言葉だ。相手に服従を強要するのではなく、物事を自由と良識に委ねる。大国の度量を示すことこそ、肝要ではないか。

 正平調 神戸新聞 2010年3月26日
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by hachiyorenge | 2010-03-26 23:56 | 正平調
球春「愉快にてみちたる」プロ野球、高校野球・・・ 正平調 八葉蓮華
 正岡子規が野球について、こんな一文を書き残している。「ベース、ボールほど愉快にてみちたる戦争は他になかるべし」。野球を「戦争」とは物騒な例えだが、一投一打の勝負に熱中する気分が伝わる

 実際、子規の野球への入れ込みようは人一倍だったようだ。友人で俳句の門下生でもある河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)は直接、野球の教えを受けている。「子規と私とを親しく結びつけたものは、偶然にも詩でも文学でもない野球であったのだ」(「子規の回想」)

 子規の野球熱はいよいよ高まり、幼名の「升(のぼる)」にちなみ「野球(のボール)」という雅号を名乗った。「投手」や「シ球」「打者」などの訳語も考案した。そうした功績で8年前には野球殿堂に迎えられた

 その子規が亡くなって百年余り。最近は野球を詠んだ俳句が珍しくなくなった。季語の「球春」は古い歳時記にはない言葉だ。だが、天国の子規なら「少しも差し支えなし」と深くうなずくに違いない

 きのう、プロ野球のパ・リーグが戦いの火ぶたを切って落とした。そして、きょうは選抜高校野球大会の開幕だ。本格的な球春の訪れである。折しも、阪神なんば線がきのう開通1年を迎えた。西は姫路、東は伊勢志摩、名古屋までが線路で結ばれ、真ん中に甲子園球場がある

 沿線が野球で沸き立つ図を想像すると気分が弾む。桜もようやくほころび始めた。「愉快にてみちたる」球春になりそうだ。

正平調 神戸新聞 2010年3月21日
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by hachiyorenge | 2010-03-21 23:56 | 正平調
無と有の間の「揺らぎ」が宇宙誕生の弾み・・・ 正平調 八葉蓮華
 宇宙が誕生したのは137億年前とされる。それまでは何もない、まったくの「無」であった。そこに宇宙のもとになる粒がこつぜんと現れ、瞬く間に拡大した

 いまの科学は宇宙の始まりをこう説明する。まるで神話のようだが、いま私たちがいるこの世界は、すべてそのときに始まった。そう考えれば、計り知れないほど重大な瞬間だったといえるだろう

 昨年9月、私たちも重大な時を経験した。政権交代である。50年以上も与党の座にあった自民党が退き、民主党中心の鳩山内閣が発足した。きょうでちょうど半年だ。「日本の歴史が変わる」といわれた当時の高揚感は一体、どこにいったのか。春だというのに政治へのしらけた風が吹く

 日米密約を明らかにするなど、政権交代の成果はあった。だが、普天間飛行場の移設問題では、鳩山由紀夫首相の発言は迷走を続ける。言葉を重ねるほど、聞く側はむしろ混乱する。そんな印象だ

 「地球も宇宙も人の心も本質は揺らぎだ」。発言のぶれを突かれた理科系出身の首相はそう語った。確かに、無と有の間の「揺らぎ」が宇宙誕生の弾みになったと科学は説明する。しかし、現実の政治では下手な言い逃れにしか聞こえない

 もしも首相が「宇宙人」なら、他の星に帰れば済むことだ。政治家として重責を痛感しているのなら、難局を打開する力を国民に示すべきだろう。この国の針路までが揺らぐようでは困る。

正平調 神戸新聞 2010年3月16日
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by hachiyorenge | 2010-03-16 23:56 | 正平調
情報公開、歴代の首相や外相の「嘘」に付き合ってきた・・・ 正平調 八葉蓮華
 「手前どもが嘘(うそ)をついているなど、ぬれぎぬでございます」。そんな言い逃れが桜吹雪を突きつけられてひっくり返る。ご存じ「遠山の金さん」のヤマ場である

 「こちとら全部、お見通しだい」。金さんのセリフではないが見ている方はすべてを承知で、テレビの前で嘘に付き合う。ドラマならそれも楽しみのうちだが、国会答弁となると話は違う。いつまで続けるのかと思いながら、国民は歴代の首相や外相の「嘘」に付き合ってきた

 外務省の有識者委員会の報告書公開に、霧が晴れたと感じた方も多いことだろう。核持ち込みをめぐって歴代政府は、核を搭載した米艦船の寄港や通過を認めないと言いながら実際は見ぬふりを通してきた。「嘘を含む不正直な対応に終始した」。委員会の批判が金さんのたんかのように読める

 報告書は、新たなドラマの幕開けも告げている。消えた外交文書をめぐる疑惑だ。米国側の公開資料や関係者の証言で裏付けられ、本来なら残っているはずの文書が見つからない

 情報公開法の施行を前に、日米の密約に関する文書が破棄されたという、耳を疑うような外務省幹部の証言もある。やむを得ず嘘をつきましたと弁明するのならまだしも、なかったことにしようというのは、許し難い

 自民党政権下ではあり得なかった密約調査に政権交代の意義を実感する。ただし、鳩山内閣の支持率上昇につながるかといえば「?」である。

正平調 神戸新聞 2010年3月11日
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by hachiyorenge | 2010-03-11 23:56 | 正平調