髻中宝珠の八葉蓮華 {創価学会 仏壇}
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 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
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ホタルの光を追いながら、自然を慈しむだけでなく、恐れ、備えることの大切さ・・・ 正平調 八葉蓮華
 神戸市東灘区を流れる住吉川に今年もホタルが舞った。草むらを漂う、青白い光。手に取ろうとする子どもたちを大人がそっとたしなめる。そんな姿を目にする

 都市部でホタルが生息する地域はそう多くはない。住吉川のホタルは、地元自治会などでつくる「住吉川清流の会」と広島県の自然保護団体が協力して、10年以上も幼虫の放流を続けた努力のたまものだ

 川沿いの住民も、地道な取り組みでホタルがすみやすい水辺の環境を守ってきた。散歩がてらお年寄りが空き缶などを拾う。夏は川の中に入ってゴミを集める人もいる。「清流の会」の清掃活動は親子連れの参加が目立つ。地域の川を慈しむ。その思いが大人から次の世代へと受け継がれる

 大雨の夜、川べりを歩いていると、ホタルがすむ川面を突然、黄色い光の点滅が切り裂いた。警報発令を知らせる回転灯である。2年前に灘区の都賀川で起きた増水事故を教訓に設置された

 六甲山系の傾斜地から海に流れ込む神戸・阪神間の河川は、普段は穏やかでも、豪雨になれば牙をむく。72年前の7月に起きた阪神大水害では住吉川流域も泥の海となり、多くの命が奪われた

 川沿いの住宅地には、山から流れ出た巨石が残る。惨状を記録した碑もある。梅雨はこれからが本番。自然を慈しむだけでなく、恐れ、備えることの大切さも子どもたちに伝えたい。ホタルの光を追いながら、そんなことを考えた。

 正平調 神戸新聞 2010年6月27日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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# by hachiyorenge | 2010-06-27 23:56 | 正平調
映画は多種多様な文化や価値観を知るための扉、反感も共感も見ればこそ・・・ 凡語 八葉蓮華
 終盤、棒で突かれたイルカの血で海が赤く染まる。和歌山県太地町のイルカ漁を記録した米国の映画「ザ・コーヴ(入り江)」を見た。「秘密の入り江」で行われる残酷なサツりくを暴くという筋立てだ

 反捕鯨活動家は正義、漁師は悪との構図が貫かれる。地元側が撮影を拒んだため隠し撮りの手法が取られる。「事実誤認」「肖像権の侵害」との地元の抗議で、日本上映では漁師らの顔をぼかし、意見の対立点に字幕で説明を入れる配慮をした

 ところが、映画を「反日的」とする団体からの糾弾を受け、全国で上映中止が相次いだ。来月3日公開の京都シネマ(京都市下京区)も、自粛要請を受けた。2年前、話題作「靖国」を扱ったが、ネット抗議は初めてだ

 「既に多くの国で上映されており、京都の観客が見る機会を奪いたくないだけ」と神谷雅子代表は言う。「賛否両論あるが実際はどうなのか。まず、自分で確かめないと議論も批判もできない」

 映画の後味は正直、悪かった。しかし、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞など海外での高い評価を考えれば、特に欧米の人々が「捕鯨国・日本」をどう見ているかを知る手がかりになる

 反感も共感も見ればこそだ。その先は、内容の真偽を自ら調べ、意見を戦わせたい。映画は多種多様な文化や価値観を知るための扉だ。どれを選び、開けるのか。そんな観客の自由を侵してはならない。

凡語 京都新聞 2010年6月26日
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# by hachiyorenge | 2010-06-26 23:56 | 凡語
国と地方を合わせて1千兆円にも膨らむ「借金」冗談のような現実が情けない・・・ 日報抄 八葉蓮華
 クレジット会社からの封書が最近よく届く。先ごろ「改正貸金業法」が施行されたためだ。「あなたの借金は年収の3分の1以内に制限されます」と教えてくれる。借金の総量規制は、多重債務などで自サツに追い詰められるような悲劇を防ぐ目的がある

 だが、この不況下、家族に黙って消費者ローンで生活費をやり繰りしてきた主婦らも多い。そんな人が「ヤミ金融」に手を出すことになっては本末転倒だ。返済猶予や生活支援など、きめ細かな救済策が欠かせない

 「借金上限3分の1」の改正法を、国家財政に当てはめたらどうなるだろう。2010年度の一般会計予算は約92兆円だが、主な収入である「税収」は37兆円にすぎない

 不足分は国債という借金で補う。その発行額は44兆円に達し、国債依存度は48%と過去最悪だ。貸金業者から「お貸しできません」と断られるのは確実である。そんな家計は遠からず自己破産か差し押さえに遭う

 財政法第4条は、戦前の軍備優先が招いた財政破たんを反省し、公債発行の原則禁止をうたう。それがなぜ、国と地方を合わせて1千兆円にも膨らむ惨状なのか。冗談のような現実が情けない

 きのう参院選が公示された。NHK「週刊こどもニュース」の初代お父さん役で、分かりやすい解説が人気の池上彰さんは、選挙とは「税金の使い方を決める代表を選ぶことです」と喝破する。投票まで約半月、消費税の増税論議だけに振り回されず、賢い税金の使い方や借金の返し方について、各党の公約をじっくり仕分けするとしよう。

日報抄 新潟日報 2010年6月20日
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# by hachiyorenge | 2010-06-25 23:56 | 日報抄
「キャンドルナイト」一年で一番短いその夜をロウソクの明かりで過ごす・・・ 正平調 八葉蓮華
 「暑い」と口にしても、暑さが消え去るわけではない。そうと分かっていても声に出てしまう。それが梅雨特有の蒸し暑さだ。「たゞあつし起(おき)てもゐてもころんでも」(正岡子規)

 モンゴルに留学した知人の話を思い出す。草原はこの時季、日本より強い日差しが注ぐ。ところが日陰は驚くほどひんやりしている。空気が乾いているからだ。日本に来たモンゴル人は「暑い」とこぼすが、それは身にまとわりつく湿気のせいである

 「梅雨期になるとまるで水蒸気の函(はこ)の中に万象がつかってしまう」。詩人の金子光晴はそう書く。それでも日が雲に隠れると、風がつかの間の涼を運ぶ。ここしばらくは雨の日が続くそうだが、にわか雨で急に冷え込むこともある。空模様には注意した方がいい

 商店街を歩いていると、道端にロウソクが並んでいた。ペットボトルを切った容器の中で小さな炎が揺れる。きのうは夏至だった。一年で一番短いその夜をロウソクの明かりで過ごす「キャンドルナイト」が、今年も各地で行われた

 夜、電灯を消すと闇が迫る。クーラーを消すと蒸し暑さが押し寄せる。それが夏だとかみしめる。1年かけて太陽の周囲をめぐる地球の動きを、あらためて想像してみる夜である

 一夜明けて、きょうからは夜が徐々に長くなる。月の光もさえざえとその輝きを増していく。寝苦しい夜が続くが、時には移ろう自然と向き合って過ごすのもいいか。

 正平調 神戸新聞 2010年6月22日
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# by hachiyorenge | 2010-06-22 23:56 | 正平調
激辛ブーム「トウガラシ讃歌」日本の食卓もやがて真っ赤に染まる・・・ 凡語 八葉蓮華
 トウガラシには不思議な魔力があるらしい。アメリカ原産だが、大航海時代の短期間で世界中に広がった。トウガラシに関する世界各地の食文化をまとめた「トウガラシ讃歌(さんか)」(八坂書房刊)には、真っ赤で辛そうな料理が数多く紹介されている

 編著者は国立民族学博物館名誉教授の山本紀夫さんで、「マイナーな作物に光を当てたかった」という。ジャガイモの起源やアンデスの民族学研究で知られるが、かつて博士論文のテーマにしたのはトウガラシだった。執筆は、写真家やシェフ、民族学者らが分担した

 カレー料理のインド、キムチや唐辛子みそがある韓国、トムヤムクンなど辛い料理で有名なタイあたりは想定できる。が、激辛の世界はさらに奥が深い

 ヒマラヤ山中、ブータンはトウガラシが野菜扱いで消費量世界一を自負する。イタリア南部・カラブリアの人たちは、旅行にもトウガラシの粉を持ち歩く。エチオピアにはコーヒーの青葉とトウガラシを使った飲料も…

 日本には16世紀に伝来したらしい。薬味にされる程度で料理の主役ではなかったが「近年は辛い料理がじわじわ広がっている」(山本さん)

 向日市で昨年始まった「京都激辛商店街」はすっかり定着し、激辛の刺激を求めて観光客が訪れている。トウガラシが栽培されていないモンゴルなども近年は激辛ブームだとか。日本の食卓もやがて真っ赤に染まるかも知れない。

凡語 京都新聞 2010年6月21日
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# by hachiyorenge | 2010-06-21 23:56 | 凡語
子どもや家族を見守るだけではなく、もう一歩前へ・・・ 日報抄 八葉蓮華
 それぞれの事情を抱える兄と妹が夜空の大輪に懸けた思いとは…。小千谷市の片貝花火に題材を得た映画「おにいちゃんのハナビ」の試写会を見た。撮影は小千谷を中心とした長岡市や新潟市などすべて県内で行われた。9月の公開を前に、エキストラを務めた地元の人らを招いての上映だ

 片貝の花火はもちろん、青々と光る田んぼ、村々をつなぐ坂道、白銀の世界と、新潟らしい映像がスクリーンいっぱいに広がる。兄役の高良健吾さん、妹役の谷村美月さんのひたむきな演技に引き込まれた

 家族愛もテーマの一つだ。父親役はおなじみ大杉漣さん。妻子思いだが、寡黙で、気持ちを素直に伝えられない。ひきこもった息子のほおをはたき、険悪になるが、いつも子どもたちを心配し見守る。ラストの花火の打ち上げシーンでは、あちこちからすすり泣きが聞こえた

 仕事に追われる父親の中には、子どもとゆっくり会話するのも難しい人もいる。自身も、単身赴任とはいえ、土日に娘や息子と「学校は楽しい?」と話すぐらい。これじゃあ親せきのおじさんとあまり変わらない

 一緒に住んでいても、小学生の娘さんと交換日記する先輩記者がいた。擦れ違いの生活から生まれた苦肉の策である。でも日記のことを話す先輩はうれしそうだった

 きょうは「父の日」だ。「母の日」と比べると影が薄いが、日ごろの自分の役柄を考えると仕方あるまい。子どもや家族を見守るだけではなく、もう一歩前へ。父の日とは、おとうさんがこの1年を反省する日かもしれない。

日報抄 新潟日報 2010年6月20日
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# by hachiyorenge | 2010-06-20 23:56 | 日報抄
苦難の宇宙飛行“昭和の子どもたち”子どもよりワクワクしている・・・ 大自在 八葉蓮華
 日本の経済成長が、そのスピードを速めていたころ、米国のテレビドラマにくぎづけになったことがある。未完成のタイムマシンによって主人公が過去や未来を漂流する「タイムトンネル」。主人公が世界史上の事件に遭遇、史実を交えた展開もあり、不思議なリアル感があった

 理科や科学が好きだったわけではないが、危機を次々突破していく主人公の科学者にあこがれたものだ。宇宙を飛び続け、7年後に奇跡的に地球に戻った小惑星探査機「はやぶさ」も、苦難の宇宙飛行を思えば、SF(空想科学)ドラマのような不思議さがある

 かつてSFもののとりこになったお父さんたちは「はやぶさ」の帰還に目を輝かせたことだろう。化学メーカーのクラレの調査によれば、そんなお父さんたちは今も昔も「理科が好き」なんだそうだ。半数近くが子どものころ、一度は「科学者になりたい」と思い、大人になった今も、9割以上が何らかの形で理科や科学に興味を持っている

 博物館や展覧会に行こう、と言い出すのはお父さんが74・5%と最も多く、「1人で行った」という理科好きお父さんも少なくない。日食など数十年に1度の天体ショーも、子どもよりワクワクしている父親像が垣間見えるという

 そういう“昭和の子どもたち”は、今の教科書が分量、難易度ともに物足りないと感じている、とも伝えている。子どものころ、理科のテストは苦手だったが、実験だけは楽しかったことを覚えている

 「はやぶさ」の運んだカプセルに、もし小惑星イトカワのほこりでも入っていれば人類の快挙だ。どんな教科書より、子どもたちに理科の楽しさや面白さを伝える格好の材料になるだろう。

大自在 静岡新聞 2010年6月19日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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# by hachiyorenge | 2010-06-19 23:56 | 大自在
世論は移ろいやすく敏感、国会が幕を閉じ、参院選へと・・・ 滴一滴 八葉蓮華
 「パラダイスキス」は、若者に人気の矢沢あい氏の漫画だ。ワインをテーマにした「神の雫(しずく)」はテレビでも放映され、ご存じの人も多いだろう

 荒井聡国家戦略担当相の政治団体が東京都内の知人宅を「主たる事務所」とし、約7年間で1千万円以上の事務所費を計上していた。中に「パラダイス―」などの漫画本37冊の領収書があった。なるほど政治家は若者の動向を探り、時代に敏感でなければならないのか

 と思っていたら、マッサージやスーツ、下着代など事務所費と関係なさそうなレシートも出てきたという。以前物議をかもした「ナントカ還元水」はなかったが、荒井氏は「秘書が自費で買ったレシートが混入した」と処理が不適切だったことを認めた

 国会が幕を閉じた。開会中に首相が交代したのに予算委員会は開かれず、民主党は「政治とカネ」などの審議に応じないまま参院選へと突入した

 党の小沢一郎前幹事長は一時、政治倫理審査会で収支報告書虚偽記入事件を説明する姿勢を示していた。が、菅直人首相は「小沢氏は政治責任を取り自ら辞任した」と、荒井氏の事務所費とともに問題を封印した

 高支持率のうちに選挙をしたい気持ちがありありだが、世論は移ろいやすく敏感だ。とりわけ首相の言う「クリーンな政治」に関しては。

滴一滴 山陽新聞 2010年6月18日
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# by hachiyorenge | 2010-06-18 23:56 | 滴一滴
「元の木阿弥」政治とカネや普天間問題の迷走に明け暮れた150日間・・・ 正平調 八葉蓮華
 「元の木阿弥(もくあみ)」という言葉がある。いったんよくなっても、再び以前の悪い状態に戻ることだ。なぜそういうのか、語源を調べてみた

 戦国時代、ある武将のシを隠すため、木阿弥という男が替え玉にされた。しかし、シ去を公表する段階で用済みとなったことから、この言葉が生まれた。別の説もある。朱塗りのおわんの表面がはがれて「元の木(もく)わん」になった。それが「木阿弥」に変化したという解釈だ

 由来がどうであれ、落胆させられる言葉である。多くの重要法案を廃案や継続審議にして、国会が閉会した。会期延長でもめた末、急ぎ足で幕を下ろした展開に、この言葉を思い浮かべた

 用済みとされた木阿弥が前首相といいたいわけではない。政権交代で国会も変わるかと期待したのに、見事に裏切ってくれた。美しく見えた塗装がはがれると、元のままの古い地肌がのぞいた。そんな印象だ

 郵政改革法案はあらためて審議した方がよいだろう。だが、地球温暖化対策基本法案や労働者派遣法改正案などは、どう取り組むか、少しでも実のある議論が聞きたかった。政治とカネや普天間問題の迷走に明け暮れた150日間が惜しまれてならない

 「暮らしのための政治」「責任力」…。いつか聞いた言葉である。やってくれると期待した方が悪かったのか。参院選への動きが加速するが、肩すかしをくらった今の気分をいえば、やっぱり「元の木阿弥」である。

 正平調 神戸新聞 2010年6月17日
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# by hachiyorenge | 2010-06-17 23:56 | 正平調
賭け事で女房を泣かす「人生を賭ける」むなしさが募る・・・ 凡語 八葉蓮華
 賭け事で女房を泣かす芸の道。地でいく落語家は数あれど、月亭可朝さんの右に出る人はいまい。競馬、競輪、競艇、マージャン、ポーカーなど百般、参院選出馬の大ばくちはその最たるものだ

 野球賭博で逮捕された時、「暴力団の資金源になるからいけない」と諭す取調官に言ってのけた。「わしは勝っとるから暴力団から吸い上げとる。表彰してほしいくらいのもんや」。吉川潮さんの「完本・突飛な芸人伝」(河出書房)で知った

 だが、国技となると次元は全く違ってくる。29人が野球賭博への関与を申告した。現役力士に交じって範を示すべき親方衆も手を染めていた。「構造汚染」の文字が浮かぶ。なのに日本相撲協会はまたもピリッとしない

 否認一転、告白という失態を演じた琴光喜関への風当たりは強い。それも大関という地位ゆえ。ただ、当初の沈黙は暴力団関係者に脅され、身重の妻らを案じてのことという。そんな人間を金づるにしたやからこそ憎い

 さて、可朝さん。さすがに野球賭博はやめたが、先ごろも女性問題でお縄になった。それとて賭博と遊興に身をやつした男を描く十八番「算段の平兵衛」には肥やしなのだろう。だが角界は別だ

 「賭博のなかで最大のものは『人生を賭けること』だ」と、競馬を論じ続けた寺山修司は言う。琴光喜関はそんな覚悟もなく、相撲人生を失ってしまうのか。怒りと、むなしさが募る。

凡語 京都新聞 2010年6月16日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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# by hachiyorenge | 2010-06-16 23:56 | 凡語
惑星往復が人間の英知なら、深海のパイプにふたができない技術力もまた現実・・・ 日報抄 八葉蓮華
 「隼(ハヤブサ)の一直線といふ自由」(稲畑広太郎)。ハヤブサは上空で獲物を見つけると急降下し、瞬く間に仕留める。時速300キロを超すから鳥類のスピード王か

 13日夜、日本の惑星探査機「はやぶさ」が7年間の宇宙の旅を終え、地球に帰った。大気圏突入は秒速12キロだ。オーストラリアの夜空を“流れ星”が一直線に切り裂き、斜めに走る火の玉は神秘的だった

 地球から3億キロの小惑星「イトカワ」に着陸し、砂などの採取に挑んだ。月より遠い惑星への往復は世界初だ。こちらの「はやぶさ」は「一直線といふ自由」とは程遠く、紆余(うよ)曲折(きょくせつ)を経ての完全燃焼だった

 通信が途絶し、一時行方不明になった。独自のイオンエンジンも故障した。太陽光の圧力も利用し、3年遅れで帰還した。想定外の事故にも柔軟に対応した日本の技術陣をたたえたい

 それに引き換え、米ルイジアナ州沖で4月に起きた原油流出事故はどうか。流出量は1989年にアラスカ沖で起きたタンカー事故の2倍近い7千万リットルを超えた。鉄の覆いや泥注入などで噴出を止めようとしたが失敗続き、「いっそ核爆発で食い止めろ」という暴論まで出る始末だ

 5年前のハリケーンで大被害を受けたニューオーリンズも近い。ハリケーンなどが重なれば、汚染は大西洋にも広がりそうだ。惑星往復が人間の英知なら、深海のパイプにふたができない技術力もまた現実だ。「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中に、難題解決の魔法のタネなどあろうはずはない。もっと謙虚に自然と向き合いたい。

日報抄 新潟日報 2010年6月15日
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# by hachiyorenge | 2010-06-15 23:56 | 日報抄
生産性の向上や効率を求める時代、誰も彼もが先へ、先へと急ぎ、急がされ・・・ 大自在 八葉蓮華
 幼いころなじんだ音やにおいの“記憶”は鮮明だ。半世紀という時空を超えても、耳にした瞬間、また鼻孔を通過した瞬間、セピア色の風景に溶けこんでよみがえる。先ごろ、そんなにおいと音が同時に脳の記憶装置を刺激した

 森町内で開かれた県石油発動機愛好会主催の発動機の運転と展示の会である。会場に並んだ発動機の「タン、タン、タン」と少しばかり重い響きの音と、排煙となって吐き出された油のにおい。それは実りの秋、家の庭で行われた脱穀やもみすりの発動機と、油や稲わらの入り交じった、懐かしい音とにおいだ

 昭和の初めから40年代ごろまで、農作業や製茶、製材などに幅広く使われた石油発動機は高度成長を支えた力強い動力の一つだろう。故障しても、修理をしながら使い続けてきた人が多かったのではないか

 しかし暮らし向きがよくなるとともに、一層生産性の向上や効率を求める時代へと突き進む。高性能の動力源が次々開発され、発動機は納屋の片隅に追いやられていった。会場で勢いよく回る数十台の発動機は再び“命”を吹き込まれて喜んでいるようにも見えた

 さびつき、ほこりまみれの発動機を熟練の技で再生させる。「動き出すのを、見るのがうれしくてね」。愛好会の会員松本初男さん(77)=掛川市=は、もちろん発動機とともに歩んだ世代だ

 今は修理するより、買った方が安くつく場合が多いだろう。使い捨ての時代でもある。「電池切れ 手巻き時計の 再登場」(静岡市・エ古代人69歳)。最近、本紙に載った県民エコ川柳である。誰も彼もが先へ、先へと急ぎ、急がされている時代に、たまにはセピア色の時代を振り返るのも悪くない。

大自在 静岡新聞 2010年6月14日
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# by hachiyorenge | 2010-06-14 23:56 | 大自在
地元出身やゆかりの選手が出てくると一段と力が入る・・・ 滴一滴 八葉蓮華
 スポーツ観戦などで、地元出身やゆかりの選手が出てくると一段と力が入る。同時に、親近感を持って応援できる喜びを実感する時でもある

 岡山県民にとって、そんな楽しみがまた一つ増えた。今春、県出身者で27年ぶりに将棋のプロとなった岡山市の菅井竜也四段(18)である。デビュー戦の第82期棋聖戦1次予選で、3回戦進出を決める好スタートを切った

 対局後の感想は「平常心で指せた」。プロの座を直前で逃した苦い経験があり、その悔しさが精神力を強めたのだろう。関係者からは「大器だ」との称賛も聞かれ、菅井株は一気に上昇しそう

 2回戦の対戦相手は、いま注目の的の里見香奈倉敷藤花・女流名人(18)だった。里見さんは島根県出雲市の自宅を拠点に活動しているが、初の公式タイトルに輝いた倉敷市はまさに「第二の古里」だ

 同市出身の故・大山康晴15世名人を尊敬する里見さん。子どものころから何度も訪れている倉敷は「落ち着ける場」という。子どもたちへの指導はじめさまざまな催しを通して、親密さを深めている

 岡山県出身とゆかりの将来性豊かな若き両棋士が、ともに地方から将棋界の新たな時代を開こうとしている。その意気込みが地域を元気にしてくれる。さらなる活躍を期待して一層の応援を送りたい。

滴一滴 山陽新聞 2010年6月13日
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# by hachiyorenge | 2010-06-13 23:56 | 滴一滴
公共事業や格差を生む市場原理に頼らない「第三の道」・・・ 正平調 八葉蓮華
 数学の授業で苦しんだ記憶がある。連立方程式である。二つ以上の方程式に共通する「x」や「y」の数値を求める問題だ。答えを導くには、つぼを押さえた着眼点が要る

 永田町でも「連立方程式」の解き方が注目された。閉会目前の国会を延長するか。予定通り閉会して7月11日の参院選投開票を目指すのか。決着を迫られた政府、与党幹部が何度もこの言葉を口にしたからだ

 方程式のxやyにはどんな数を当てはめてもよい。ただし、個々の方程式には特定の数しか適合しない。高い支持率のまま参院選に臨みたい民主党と、郵政改革法案成立を最優先する国民新党とでは、方程式が異なる。共通する答えを探す協議はきのう未明まで続けられた

 結局、郵政法案は参院選後に先送りとなり、国民新党の亀井静香代表が「民主党の約束違反」を理由に担当相を辞任した。しかし、連立は維持するという。この結論自体がややこしい連立方程式に映る

 菅直人首相は所信表明演説で「経済・財政・社会保障の一体的立て直し」を明言した。国は借金で首が回らない。公共事業や格差を生む市場原理に頼らない「第三の道」には期待したいが、難問山積で、実現には相当骨が折れそうだ

 こちらは日本再生への連立方程式といっていい。本当に景気回復や暮らしの安全・安心につながるのか。もしそうなら、国民も一緒になってxやyの解き方を考える必要があるだろう。

 正平調 神戸新聞 2010年6月12日
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# by hachiyorenge | 2010-06-12 23:55 | 正平調
「世界平和度指数」(GPI)日本は世界で3番目に平和な国・・・ 凡語 八葉蓮華
 日本は世界で3番目に平和な国-そんな国際調査の結果が先日の夕刊で報じられた。3年前から発表されている「世界平和度指数」(GPI)調査だ

 GPIは豪州の社会起業家が創設した。英経済誌エコノミスト系の調査機関など、専門家が国際比較をし、詳細はインターネットでも公表している。何を基準に平和度を測っているかを見ると-

 対外紛争や国内のサツ人発生率、テロの危険性や銃器の身近さ、軍事費など計23項目が比較対象に。政治の安定や人権の尊重、国連の平和活動への寄与も含まれる。判定には、報道の自由や教育、男女同権の程度、平均寿命なども考慮されている

 調査対象149カ国の順位は興味深い。1位のニュージーランドや北欧諸国はトップ10の常連。最下位がイラク、次が北朝鮮なのは納得だ。米国は85位にすぎないが隣国カナダは14位と高い。社会保障や安全保障政策の差が平和度に表れている

 W杯開催地の南アフリカは、全体では121位だが、個別項目では心配なデータが多い。中でも凶悪犯罪の危険性はトリニダード・トバゴに次ぐワースト2位。厳戒態勢下のW杯となるゆえんだ

 翻って日本の場合、世界がうらやむ平和国家であることにもっと自信を持ってよさそうだ。その上で、自サツ者の減少や雇用拡大、財政、外交政策の立て直しなどを地道に行うことだろう。悲観論を排し平和国家を推進する方向で。

凡語 京都新聞 2010年6月11日
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# by hachiyorenge | 2010-06-11 23:56 | 凡語