「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価仏壇
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2011年 01月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 メモ帳
八葉蓮華 創価学会リンク集 化城宝処 三車火宅 三草二木 長者窮子 衣裏珠 良医病子 髻中宝珠 八葉蓮華アンテナ 八葉蓮華ブックマーク 環境 Sustainable Development 国際相互理解 Interfaith 平和 Peace and Disarmament 教育 Education 文化 Culture 人道援助 Humanitarian Activities 人権 Human Rights 創価学会仏壇blog 創価学会仏壇shop 埼玉県創価学会仏壇 東京都創価学会仏壇 「髻中宝珠の譬え(頂珠の譬え)」(安楽行品第十四) 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge 創価学会仏壇 RSS その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2011年 01月 05日
強い寒気に身が引き締まり、雪にひるむわが足元を省みる。南半球では夏だが、身びいきでなく元旦は凛(りん)とした冬が似合う。ただ、年初には意味があるようで実はない
明治5(1872)年の改暦で12月3日が翌年の1月1日となった。太陽暦が世界標準だった、だけではない。季節とのずれを防ぐため、ほぼ3年に1回の割で置かれた閏(うるう)月の給与を官吏に払う財力が政府になかった。大隈重信が吐露している 長く旧暦と歩んだ先人の感性を歳時記にみる。今朝は寒かろう。羽に空気を蓄え、着膨れたような寒雀を元旦だけ「初雀」と呼んだ。身近な小鳥にも季語の晴れ着を着せてやる。そんな風に暦の「始まり」を大切にした 現在は未来に追いついた途端、過去になる。いまは一瞬でしかない。その連続が時間であり、絶え間ない流れを暦は便宜的に区切っただけだ。だが、われわれは流れに感謝し、時には挑む誓いを「始まり」に立ててきた 先年亡くなった詩人の川崎洋さんに「いま始まる新しいいま」がある。〈心臓から送り出された新鮮な血液は/十数秒で全身をめぐる/わたしはさっきのわたしではない/そしてあなたも/わたしたちはいつも新しい〉 拍動ごとに「新しい」のは空や海、地中で生きている命も同じ。虫の生涯が永劫(えいごう)であり、人間の歴史は刹那(せつな)かもしれぬ。とも思いながら、小声でえいっと気合を入れる「始まり」である。 凡語 京都新聞 2011年1月1日 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge #
by hachiyorenge
| 2011-01-05 22:53
| 凡語
2010年 11月 01日
「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」。政府の事業仕分けで、高規格堤防事業の廃止が決まった。200年に1度の洪水に備え、大都市の6河川に12兆円を投じる。すでに約7千億円使ったが、手をつけたのは48キロだけ。完成に400年もかかるとか
河川沿いの市街地を丸ごと底上げする再開発のようだ。「現実的な話だと本当にお考えか」と蓮舫行政刷新担当相。「優先順位は確かに低い」。国交省側は白旗だ。少し前まで当たり前と思っていた公共事業の不倒神話は、見る影もない スーパー堤防の中止で「粗朶(そだ)工法」を思い出した。ナラやコブシ、クリなどの広葉樹の枝や幼木を3メートル弱に束ねる。これを職人技で何百束も組み合わせ、堤防を強化したり、川床の洗掘を防いだりする自然型工法である 工事に使う粗朶は育って10年近い雑木が中心だ。広大な里山がその供給源になる。ちょうどいい木を間伐し、切り株から新芽が育つ。こんな伝統工法が本県に残っているのはうれしい。粗朶工法が広がれば、里山は活気づき新たな雇用も生まれよう。何より山も水辺も豊かな生物相が保たれる これこそ「コンクリートから人へ」の見本だろう。施工する加茂市と新発田市の業者に電話した。「受注額はここ数年で半分以下だよ」「スーパー堤防の予算が少しでも回れば、どれだけいい仕事ができるか」と2人の社長はこぼす 生物多様性条約の国際会議(COP10)で日本は里山の重要性を訴えたが、粗朶工法の紹介はない。「それがいまの現実だよ」。職人社長の言葉が重たい。 日報抄 新潟日報 2010年10月30日 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge #
by hachiyorenge
| 2010-11-01 23:09
| 日報抄
2010年 10月 22日
刈り取った稲の束を天日干しする「はざかけ」はめったに見られなくなったが、この時季、田んぼ道を歩けば、はざかけの風景が自然に脳裏に浮かぶ。日の光をたっぷり浴びた稲わらの懐かしいにおいまで鼻腔に満ちてくるから不思議である。半世紀も前のことでも、幼き日の原体験は忘れがたいものだ
田んぼが私たちの心を引きつけ、なごませてくれるのは、長い歴史の間に人の手と、自然の営みとによって見事に調和してきたからではないか。先週末、藤枝市岡部町で行われた「朝比奈大龍勢」は、そんな田んぼが会場だ。刈田のあちこちで車座になり、杯を傾けながら大龍勢に歓声をあげる。その風景もまた人と自然が織りなす祭りと言っていいだろう 戦国時代ののろしが起源ともいわれる朝比奈大龍勢は長さ15メートルを超える竹に火薬を仕込んでロケットのように打ち上げる花火。龍勢が最高の高さに達したころ、連星や花傘といった美しい飾りを出す 長くて太い竹をしならせ、色とりどりの飾りを散らしながら里山に下りてくる。その姿は飾りを吐きながら舞う竜にも見える。2年に1度の大龍勢は地域ごとの「龍勢連」と呼ばれる組織が主役だ。火薬の配合などは連の先輩から後輩へ口伝で受け継がれており、それぞれ“秘伝”の龍勢でもあろう 十数年前から気心の知れた仲間と、会費を出し合い、“自前”の龍勢を打ち上げている。多彩な色を放ちながら、時間をかけて夜空に舞った美しい龍勢に、万歳の歓声はひときわ大きかった 何でも速さが“売り”の時代だからこそ、たまにはゆったりとした時間の中で過ごすのも悪くない。そんな朝比奈大龍勢である。そして里の秋は深まっていく。 大自在 静岡新聞 2010年10月19日 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge #
by hachiyorenge
| 2010-10-22 01:01
| 大自在
2010年 10月 03日
江戸後期の測量家、伊能忠敬は50代半ばから17年にわたり日本全国を測量し、わが国最初の実測日本地図を作り上げた
距離を測る間縄(けんなわ)や鉄鎖をはじめ、方位盤や望遠鏡などの器具を用いて海岸線などを精力的に回った。渡辺一郎編著「伊能忠敬測量隊」(小学館)によると、しばしば天体も観測している。地域ごとの地図と日本全図があり、知られているだけで約440種類に及ぶ まさに一歩一歩、汗を流しながらの地道な作業だったにちがいない。並々ならぬ探求心と苦労がしのばれる。詳細に描かれており、地図を入手したシーボルトが国外追放になった事件は歴史的に有名だ それから180年余り。科学技術は日進月歩だ。人工衛星を利用して地球上の位置を知る日本版GPS「みちびき」が打ち上げられ、予定通りの軌道に入った。カーナビなどに広く利用されている米国のGPSを補完する ビルの谷間や山間部で電波を受信しやすくするのに加え、測定誤差を1メートル以下にするのが目標だ。精度の高い位置情報を利用して、子どもたちの見守りサービスやトラクターなどの農業機械の無人運転、車の衝突防止などの新しい技術の実証試験が予定されている 日本列島を24時間カバーするには、あと2基必要という。資金面が課題だが、私たちの暮らしを変革する可能性を秘めている。その名の通り、未来を切りひらく導きになってもらいたい。 凡語 京都新聞 2010年9月30日 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge #
by hachiyorenge
| 2010-10-03 23:09
| 凡語
2010年 09月 19日
ゾウの摩耶子と諏訪子、キリンの六と甲、チンパンジーの金、銀、神(しん)。カバの出目男(でめお)…。神戸の王子動物園の名物飼育員、亀井一成さんの絵本や記録でおなじみの動物たちである
自ら世話をし、別れを体験した動物たちでもある。「亀井一成さんという人は、まことに深いかなしみを持った人なんだなァ」。児童文学者の灰谷健次郎さんは、文庫本の解説にそう書いている 灰谷さんのいうかなしみは、動物のいのちに寄り添うことにとどまらない。そこに人間のどうしようもない業のようなもの、いのちに対する人間のおごりを見て、深いかなしみを覚える。亀井さんとはそういう人ではないかと書く 亀井さんは涙もろい人という印象が残る。話しながら人を泣かせ、自分も目を赤くした。雌のチンパンジーの赤ん坊チェリーを引き取り、家族ぐるみで育てた記録「チェリーと双子の弟たち」を読む。成長に泣き、しかりつけて一緒に泣き、病気が治って泣き、いろんな場面で泣いている 本を開くと、亀井さんの声が聞こえるようだ。飼育員は言葉の通じない動物に優しく話しかけ、しぐさや体の汚れ、ふんを通して心を通わせます。人間はどうですか。言葉があるのに交わさず、気持ちを通わせず、ぎすぎすしていませんか 亀井さんの悲報を聞き、動物園で元気に暮らすチェリーに会いたくなった。優しい瞳が、本当の娘のように亀井さんに似ているチェリーに。 正平調 神戸新聞 2010年9月16日 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge #
by hachiyorenge
| 2010-09-19 22:51
| 正平調
|